中古×戸建て マイホームブログ

教育資金や老後資金を残しつつマイホーム生活を夢見る30代会社員やんともが、千葉県内に中古戸建てを購入し、リフォームしたりDIYしたりで堅実にマイホームを手に入れるまでの話です。

ローコストメーカーってどうなんだろう?【マイホーム探し】

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こんにちは、やんともです。
中古戸建てを購入しマイホーム生活を始めました。
家探しの体験談を綴っていきたいと思います。

 

私が見学した物件の中には、新築・中古ともに「ローコストメーカー」と呼ばれるハウスメーカーの家がありました。
(新築は全てローコストメーカーでした。)

 

このローコストメーカーに対しては賛否両論あり、「絶対にやめた方が良い」という人もいれば「問題ない」という人もいます。

果たしてどちらの意見が正しいのか、私なりに考察していきたいと思います
(あくまで素人の勝手な考察です)

 

今回は、新築・中古両目線からの考察になります。


私なりの結論としては

◆新築もしくは築浅物件としては悪い選択肢ではない。
◆築古の中古物件としてはあまりメリットがない。
◆超長期的に住むことについては何とも言えない。(私では判断がつかない)

 

内容は以下です。

1.ローコストの理由
2.超長期的な耐久性
3.資産価値としての考え方
4.ローコストメーカーの批判コメント
5.結局のところ

 

※ローコストメーカーと言っても国内には多数のメーカーがあり、坪単価、品質、特徴も様々ですので、今回の記事は「飯田グループ」もしくはそれと同等レベルのメーカーを前提に書かせて頂きます。

 

1.ローコストの理由

ローコストメーカーはその名の通り建物を安く建てることができるハウスメーカーです。

日本にはたくさんのハウスメーカーがあり、そのメーカーの家がいかに高いか・安いかを表す指標として『坪単価』というものがあります。
ランキング上位の高級ハウスメーカーでは坪単価が80万円を超え、メーカーによっては100万円を超えることがありますが、ローコストメーカーであれば坪単価20万~50万円で建てられるメーカーもあります
これはかなりの差だと思います。


このようなメーカーが家を安く造ることができる理由として、以下のことが挙げられます。

①建材を大量一括購入し、調達コストを下げる。
②建物のパーツを工場である程度一括製造し、現場ではパーツを組み立てるようにしている。
③営業コストを抑えている。

 

①は、このようなメーカーは薄利多売で多くの受注を取り、また設計の自由度も下げて統一したサイズ・形状とすることで、同じ建材を大量に購入し調達コストを下げています

②は、壁などのパーツ部分を自社の工場で一括大量生産し、現場では工場から持ってきたパーツを組み立てるだけとすることで、合理化を図っているメーカーもあります。

③は、営業マン1人が受け持つ物件数を増やしたり、1件の営業にかける時間を短くするなどして営業コストを下げています。

 

もちろんこれ以外にも色々な方法でコストカットされており、中には実質的に建材や施工の質を落としているメーカーもあるようで、そのようなメーカーには注意が必要だと思います。

しかし、そのような注意点を除けば、上記のやり方は真っ当な合理化だと私は考えます。

日本においては『合理化』という言葉はなんとなく悪い言葉に取られがちですが、ハウスメーカーに限らず経済活動には多くの非効率があり、そのような非効率を解消しコストを削ることは基本的には正しいことだと思います。

 

メーカーもただ闇雲にコストカットをするのではなく、必要な品質を確保することを検討しながら合理化を進めています

実際にローコストメーカーでも性能評価を取得しているメーカーは多いですし、そのようなメーカーが皆不具合が頻発している訳でもありません。

全く不具合が発生しない訳ではありませんが、ローコストメーカーでも10年保証は義務付けられており不具合があれば対応してくれますし、逆に木でできた建造物である以上は上位メーカーでも不具合が全く発生しない訳ではなく、ハウスメーカー全般にある程度は保証で対応することを前提に経営していると思います。

 

もちろん上記で挙げた安価理由はデメリットに働くケースもあります

特に注文住宅であれば、設計の自由度は下がりますし設計打合せも上位メーカーと比べれば簡素なため、満足度が違ってくるケースもあります。

そのようなデメリットは承知しておく必要はありますが、基本的に建てて住む分にはローコストメーカーでもそこまで問題はないと思います。

 

 

2.超長期的な耐久性

前の章で、ローコストメーカーは住んでも問題はないと言いましたが、それは築10年~20年までの話です。

30年~40年となってくると、なんらかのガタは出てくる可能性はあります。
それでもそのぐらいの年数であれば、基本的に修繕することは可能なので、大きな問題はないと思います。

修繕費が発生しても、初期コストを抑えている分トータルは安いと思います。

 

しかし、40年~50年を超える超長期での耐久性となった場合どうなんでしょうか?
私ではよくわからないです。

 

日本の戸建ては平均30年程度で建て替えられるというデータがあり、それぐらいの年数であれば問題ないかと思いますが、「死ぬまで住む」と決めた家で50年~60年住む場合、上位メーカーの家とどのくらい差が付くのか疑問です

もちろん、ローコストの家だからと言ってある日突然倒壊するようなことはないと思います。

 

極論すれば木造建築の家はリフォームでいくらでも再生できるそうです。
ただ、常識的な修繕の範囲で済むのでしょうか?

 

私がいくつかの家を見てきた中で、ずっしりした感じの家があるのに比べればローコストメーカーの家は比較的軽量に作ってあるような感じはしました
勿論それは技術の進歩だと思いますが、長年の雨・風・水害・地震等に耐えられるのか?と言う印象も持ちました。

 

これはあくまで私の感想であり、かつ私がちゃんと勉強していないだけだと思います
しかし、私の中では「超長期間住んでも大丈夫なのか?」という疑問の答えは出ず、「もしローコストメーカーの家に住むことになれば、ちょっと不安が残るかな?」と思っていました。

 

3.資産価値としての考え方

今度は資産的に考えてローコストメーカーがどうかという話をします。

 

資産価値の高い家を持ちたいと考えるのであれば、建物より土地の価値が高い家を買った方がよいです。

理由は、どんなよい家でも建物の価値は年々下がり約20年でゼロになってしまい、一方で土地の価値は基本的に落ちないからです。
(あくまで減価償却の話です。)

 

この考え方でいくと、ローコストメーカーはよい選択と言うことになります。

減価償却上は上位メーカーで建てても約20年で価値はゼロになりますので、それなら安いメーカーで建てておいた方が資産的なマイナスは小さいです。
総額が同じであれば、建物を安くしてその分土地を高いものにすれば、将来的な資産価値は高くなります。

 

また、建物は後々不具合が発生しても修繕で解決できる可能性が高いです。
初期費用を押さえておいて、浮いたお金を正しく貯蓄・運用していれば、後に修繕が発生してもトータルは安くなると思います。

一方、建物を上位メーカーで建て、その分立地の悪い安い土地を買ってしまえば、立地上で不都合が発生してもお金で解決することは難しいです。

 

このような考え方から、新築や築浅中古物件としてのローコストメーカーは選択肢としてアリだと思います

 

しかし、築20年~30年の築古中古物件であれば建物の価値がほぼ無くなっており、元々の売りである建物の安さが薄れてしまっています

更にそのぐらいの年数となると上位メーカーと比べて不具合が多く発生している可能性があり、リフォーム代が膨らみ築古ゆえのデメリットの方が大きくなってしまう場合もあります。

ある不動産営業マンが教えてくれた裏話では、一部ローコストメーカーの方針としては「10年間(保証期間)はなんとか持たせる。」という考え方のメーカーもあるようです。

 

2000年3月以前に建てられた家は10年保証が義務が義務化されておらず、「欠陥住宅」という言葉も流行った時代の家ですので、この頃のローコストメーカーは今のものに比べるとまだ粗悪メーカーも多いと聞きます。

よって、築古物件としては、あまりローコストメーカーを買うメリットはないかと思います。

 

あくまで資産として考えた時の話です。

 

4.ローコストメーカーの批判コメント

私も家探しの中で度々ローコストメーカーの物件に出会うことがありましたので、それらの家は購入しても大丈夫なものなのかネットで調べてみたことがあります。

ローコストメーカーの口コミには批判的なコメントが良く見られました。
内容としては、

・不具合が見つかってアフターサービスに連絡したが対応が遅い。
・照明のスイッチの場所が悪く動線が悪い。。
・住み始めてしばらくして営業マンに電話したところ「どの物件の○○さんでしたっけ?」と冷たい対応をされた。

などでした。

 

これらのコメントを見る限りは、ローコストメーカーの欠点を突いているというよりは、ただの文句と言った感じに見えます。

スイッチの場所については、建売りであれば無難な位置で設計されていると思われるので注文住宅の話ではないかと思いますが、注文住宅であればお客側の要望にも寄るのではないかと思います。

アフターサービスや営業マンの態度についても、ローコストゆえにアフターサービスを外部委託していたり営業マンも1人で多くの物件を担当したりするので、初期費用を押さえた分ある程度しょうがないのではないかと思います。

アフターサービスを拒否されるのであれば問題ですが、多少遅くても対応してくれるのであれば十分かと思います。

 

ちょっとローコストメーカーの肩を持つようなことを書きましたが、そういうことではなく、ネットの口コミは確信を突いたコメントは少ないように感じたということです。

新築でも中古でもローコストメーカーの家を検討されるのであれば、信頼性のある文献で調べた方いいように思います。

 

5.結局のところ

ローコストメーカーについていくつかの視点で考察しましたが、結局のところどうかというと、

  • 40年~50年を超えて住むことを予定しているのであれば、何とも言えないのでよく調べた方がよい
  • 30年程度住むのであれば、新築や築浅中古ならローコストメーカーもアリだと思う。
  • 築古中古物件であれば、中古のメリットが薄れるのであまりお勧めしない。
    ローコストメーカー以外の物件があれば、そちらの方が無難。


ちなみに私が購入した中古物件はローコストメーカーではなさそうです。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

 

 

中古戸建てをメインに『家探し』の記事を書いています。
是非読んでみてください(^^)

 

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