中古×戸建て マイホームブログ

教育資金や老後資金を残しつつマイホーム生活を夢見る30代会社員やんともが、千葉県内に中古戸建てを購入し、リフォームしたりDIYしたりで堅実にマイホームを手に入れるまでの話です。

オール電化はアリかナシか 後編【マイホーム探し】

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こんにちは、やんともです。
中古戸建てを購入しマイホーム生活を始めました。
家探しの体験談を綴っていきたいと思います。

 

オール電化はアリかナシか」後編で、前回の続きからお話しいたします。

 

結論としては、私は「アリ」だと思っています。

 

【前編(前回)】

1.一般的に言われているオール電化のメリット・デメリット
 ■オール電化のメリット・ガス併用のデメリット
 ■オール電化のデメリット・ガス併用のメリット
2.ガスと電気はどちらが安いか
 ■エネルギー単価
 ■エネルギー効率
 ■総合的には
次回へ続く
 ■ヒートポンプとは(おまけ)

 

【後編(今回)】

3.停電を想定してガスを残しておいた方がよいのか
4.電気VSガスその他の論点
 ■電気VSガスの根本的な優位性と将来性
 ■番外編:乾燥機の比較
5.結論

 

 

3.停電を想定してガスを残しておいた方がよいのか

1章(前回)で書いたデメリット⑦の話です。

オール電化否定論でよく聞くのが、「ガス併用であれば停電になってもガス設備だけは使用できるのでガス併用の方がよい」という理論です。

果たしてそうなのか。

結論としてはNOです停電を想定してガスを残す必要はありません。


理由は4つです。

(1)ガスだけが活きていて電気だけが長期間止まっているケースは少ない
(2)給湯器は電気がないと動かない
(3)ガスコンロだけ使えることがそれほどメリットか?
(4)電気は蓄電や自家発電ができる

 

 

(1)ガスだけが活きていて電気が長期間止まっているケースは少ない

まず昔に比べて停電は起きにくいですし、停電が起きても復旧は早いです。

送電設備の改良や、送電・変電設備のバックアップ化、異常監視システムの高度化によるものらしいです。

 

仮に地震で何日も停電が続くとしたら、その時はガスも大きなダメージを受けていると可能性が高いです。

ガス配管も損傷すればガスも止まりますし、一度止まればガスの復旧の方が時間が掛かります

電気だけが長期間使えずガスだけが使えるというケースはあまり考えにくいと思います。

 

 

(2)給湯器は電気がないと動かない

仮に電気が使えずガスだけが使える状況になっても、ほとんどのガス給湯器は停電すると使えません

制御するのに電気が必要だからです。

 

一方、ガスコンロは乾電池を使用して着火しているものが多く、この場合は停電時でも使用できます

よってポイントはコンロだけ使えることの重要性に絞られます。

 

 

(3)ガスコンロだけ使えることがそれほどメリットか?

上記のことより、ガスコンロだけが使えることがそれほどメリットかどうかということです。

想定として、大きな災害が起きて電気は長時間止まっていて電気設備は使えない状況です。

水道も使えるか怪しいです。

このような状況で、火を使った本格的な調理を行うというのはちょっと違和感があります。

あるとすれば、お湯を沸かして暖かい飲み物を飲んだり、カップラーメンを食べたりするぐらいだと思います。

 

しかし、お湯がないと飲食ができない訳ではありませんし、色々なことができない状況でお湯だけ沸かせても、そこまで「よかったね」とはならないのではないかと思います。

それよりも、冷たくても水や食べ物そのものがあること、休息できる場所があること、照明があること、衛生が確保されること、怪我の手当てができること、情報が手に入ることなどの方がよっぽど大事です。

 

もちろん、水が手に入るならお湯が沸かせないよりは沸かせた方が絶対によいです。

それに関しては、カセットコンロで備えるのがよいのではないかと思います。

カセットコンロは電気&ガス両方止まっても使えます

我が家も災害時の備えという意味も兼ねてカセットコンロとガスボンベのストックを持つようにしています。

 

 

(4)電気は蓄電や自家発電ができる

仮に発電所から電気が送電されてこなくても、太陽光発電や小型発電機で自家発電したり、バッテリーで蓄電することができれば、数日間は電気を使うことができるということです。

一方この点については、ガスが止まることを想定しても、ガスを自分の家で蓄えることは難しいです

(プロパンガスはそもそも家にタンクがありますが)

 

また、個人の考えとしては、蓄電技術と言うのは今後の成長分野ではないかと思っていますので、よりコンパクト・より低コストでより多くの電気を蓄えられるようになるのではないかと予想します。

なぜそう思うかは、次章でお話しします。

 

 

 

4.電気VSガスその他の論点

一般的に言われているオール電化のメリット・デメリットは前章までで述べたとおりですが、それに加えて2つの論点で電気とガスを比較します。

 

電気VSガスの根本的な優位性と将来性

一般的に言われている論点以外にも、私がオール電化を勧める理由があります。

それは、数あるエネルギーの中で電気が圧倒的に扱いやすいということです。

家の中だけで見ても電気は、照明、加熱、冷却、動力、音声、映像、撮影、計算(コンピューター)、通信、と様々な形で容易に使うことができます。

 

一方ガスは、現実的に直接使えるのは加熱だけです。

加熱を利用して電気を起こせば色々と使えますが、結局は電気です。

エネルギー効率的にも、発電所で発電した方がよいです。

 

“送る”という点でも、電気は最低2本の金属線があればよいので、新たな送電ケーブルを敷設するのも比較的容易です。

一方ガスは、配管が必要ですので、敷設するのは大変です。

災害等で送電線・ガス配管ともに損傷した場合も、電線の方が復旧は早いでしょう。

 

“貯める”ことにおいても、電気の方が簡単です。

上でも述べましたが、ガスを貯めるのは容易ではありません。

 

また、このように扱いやすいが故に、将来の発展性も期待できます。

将来何か新しい技術が発明されるとして、そのエネルギー源が電気かガスかとしたら、電気である可能性が圧倒的に高いでしょう。

1章(前回)で電気/ガスそれぞれのデメリットを挙げましたが、それらのデメリットが解消される技術革新があるとしたら、やはり電気の方が可能性が高いです。

エネルギー効率の改善も、電気であればまだまだ期待できます。

蓄電技術の発展も大いに期待できます。

 

ちなみに、なぜ私が蓄電技術の進歩に期待しているかというと、この『電源の課題』が現代のハイテク社会において重要なローテク課題だからです。

昨今、『AI』『画像認識』『ビッグデータ』『自動運転』『高速無線通信』などハイテク技術の進歩が進んでいますが、そのいずれにも絶対欠かせないのが『電源(エネルギー源)』であります。

どんなに技術が進んでも、昔からある『電源(エネルギー源)』だけは切り離すことができません。

それも、コンセントから電源を取れる機器であればまだよいですが、車のように自律した機器は、自分で発電するか、蓄電しておくことが必須となります。

そのため、将来的にハイテク技術を活かすためには、小型大容量蓄電池の開発が肝となるのです。

 

このような考えから、先々の技術発展まで踏まえて、電気中心で考える方がベターだと思います。

 

 

 

番外編:乾燥機の比較

もう1つの電気VSガス対決として、衣類乾燥機があります。

近年はリンナイから『乾太くん』という商品名のガス乾燥機が出されており、非常に評判がいいです。

本記事はコンロと給湯器の比較をメインとしておりますので、乾燥機については番外編として簡単に比較を述べた上で、総合評価の項目からも外して考えます。

 

 

こちらも電気目線でメリット・デメリットを挙げます。

【電気乾燥機のメリット(ガス乾燥機のデメリット)】

・本体価格が安い
・ガス乾燥機は設置工事がかかる
 (ガス配管を引いたり、排熱を逃がす穴を空ける必要がある)

・洗濯機→乾燥機の移し替えがいらない(ドラム式洗濯乾燥機の場合)
・ガス乾燥機は部屋が寒くなる場合がある
 (排熱を屋外に逃がすための穴から冷気が入る)

 

【電気乾燥機のデメリット(ガス乾燥機のメリット)】

・乾燥時間が長い(ガス乾燥機は高温で乾燥)
・光熱費が高い
・乾きムラが発生しやすい
・除菌効果が低い
・(乾燥機がある)室内が高温多湿になる
 (ガス乾燥機は排気を屋外に逃がすようになっている)

 

各項目の詳細は省略しますが、結論としては、

・衣類の乾燥を完全に乾燥機に依存する人はガス乾燥機(乾太くん)がおススメ
・ただし、既に洗濯機がドラム式洗濯乾燥機の人はとりあえずそのままで十分
・天日干しと併せて乾燥機を使う人も電気乾燥機でよいのではないか

 

とにかく乾太くんは高出力で乾燥するので、乾燥機としての能力は高いです。

それでいて光熱費も安いので、単純に乾燥機として比較するなら乾太くんの方がよいでしょう。

 

ただし、乾燥時間に関しては、乾太くんが50分に対し電気が2~3Hrと圧倒的ですが、電気の2~3Hrもそれほど不便とは思いません

本来の天日干しならそれ以上掛かります。

 

使っている人の感想を聞くと、電気乾燥機でも仕上がりは十分だそうです。

少なくとも天日干しよりはよい仕上がりだと思います。

 

なので、乾燥機への依存度が高くない人であれば、初期投資を考慮して電気でもよいのではと思います。

エコキュートと組み合わせれば、オール電化用電力プランも使えるため、光熱費の差も小さくなります。

ドラム式洗濯乾燥機なら洗濯⇒乾燥が全自動な点も結構なメリットだと思います。

 

 

ただ、そもそも本記事は「オール電化はアリかナシか」という議論について書いておりますが、必ずしも全ての機器を電気に統一しなければいけない訳ではありません

オール電化の要は給湯器(エコキュートであり、これさえ設置すれば電力会社のオール電化プランを契約することができますので、その上でガスコンロとガス乾燥機を使うのもアリだと思います。

なのでオール電化に興味があるなら、「まずはエコキュート、コンロで火を使わない安心感がほしいならIHもプラス、乾燥機は欲しいけど乾燥能力に強くこだわらないのであれば電気乾燥機もプラス」ぐらいの考え方でよいと思います。

 

 

ちなみに我が家は、「縦型洗濯機(6年目)+浴室乾燥機(中古で初めから付いていた)+天日干し」で頑張っています。

洗濯機壊れたら、ドラム式が欲しいかな。

 

 

5.結論

以上より、オール電化VS電気+ガス併用議論について以下のような結論になります。

【電気+ガス併用がおススメの人】

・元々光熱費が少なく、オール電化の初期投資を回収できない人
・敷地内にエコキュートを設置するスペースがない人
・火を使った調理にこだわりがある人

 

オール電化の方がよい人】

・上記以外の人

 

 

何より本件をネットで調べていて思ったのは、実質的にガス屋さんはオール電化に勝てないことを認めているということです。

オール電化VSガス併用」を検索すると、第三者目線で比較しているサイトもあれば、電気屋さん・ガス屋さんが書いている記事もあり、電気屋さん・ガス屋さんは当然自分の方の良さをアピールします。

しかし、ガス屋さんは肝心なエネルギー効率などについては触れておらず、割とどうでもよいところで比較を行っています。

面白かったのは、あるガス屋さんは「子供に火の怖さを教えられる」がガスのメリットと書いていました。

すなわちそれだけ危ない設備だってことですよね。ちょっと苦し紛れ感があります。

 

前回・今回の記事で書いたことは、あくまで個人の考察ですので、コストなどをしっかり比較したい方は別記事も参考にしてみてください。

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

 

 

 

筆者(やんとも)とこのブログについての紹介です( ^ω^)b

 

中古戸建てをメインに『家探し』の記事を書いています。
是非読んでみてください(^^)

 

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