中古×戸建て マイホームブログ

教育資金や老後資金を残しつつマイホーム生活を夢見る30代会社員やんともが、千葉県内に中古戸建てを購入し、リフォームしたりDIYしたりで堅実にマイホームを手に入れるまでの話です。

火災警報器の選び方 設置は義務なので中古住宅は注意【引き渡し・入居】

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こんにちは、やんともです。
中古戸建てを購入しマイホーム生活を始めました。

 

火災から人と建物を守る大事な機器の1つが火災警報器です。

現在は設置が義務化されているので、新築の方はあまり気にしないと思いますが、義務化前の2006年以前の中古住宅を購入された方は設置されていない可能性もありますので、法を守るためにも建物と家族を守るためにも設置の有無を確認してください。

 

法的義務の内容選び方・設置の仕方について解説いたします。

 

1.火災報知器の設置は義務
2.機種選び・設置・使い方
 ■機種の選び方
 ■設置方法
 ■使い方
 ■我が家の火災警報器
3.火災警報器でやらかした思い出(余談)
4.最後に

 

 

1.火災報知器の設置は義務

2006年以降の新築住宅では、消防法により火災警報器の設置が義務付けられています

既存住宅(中古住宅)においては猶予期間を経て2011年に義務化されました

 

全ての部屋に設置が義務付けられている訳ではなく、法律では寝室と階段だけが対象で、加えて自治体の条例でリビングやキッチンも対象となることがあるようです。

 

まずは燃えた際に重篤な被害となりやすい部屋が優先であり、次に出火が起こりやすい部屋という考え方のようです。

階段は一気に上の階まで燃え広がるというのを聞いたことあります。

 

 

新築や改築の際は建築確認申請書の中に火災警報器設置の旨を記載しなければなりませんが、既存住宅・中古住宅は特に届出の義務はありません

 

また、法律で義務化されているものの、設置しなかったからといって特に罰則はありません

そのためか、現在でも設置率は80%程度とのことです。

 

 

また、火災警報器は一度設置したら永久的にそのままでいいという訳ではなく、ほとんどの警報器が10年で交換しなければなりません

火災警報器は小型のバッテリーで常時火災の探知を行っているため、いつかはバッテリーが切れてしまいますし、経年劣化で機器そのものが正常に作動しなくなる可能性もあるからです。

普通の機器と違って電池切れに気づいてから取り替えていては火災警報器の意味がありませんので、期間を定めて交換するようになっています。

もちろん10年ピッタリで使えなくなるということはないと思います。

 

注文住宅や新築建売りを購入された場合は特に気にしなくても設置されていると思いますが、中古住宅を購入された方は火災報知器が設置されているか、もしくは期限切れになっていないか必ず確認してください

期限は警報器本体に記入されていると思います。

設置されていない、もしくは期限が切れている場合は、必ず設置・交換をするようにしてください

 

 

私が購入した中古戸建ては2003年竣工で新築義務の対象になっておらず、2011年以降も前の住人さんが設置していなかったので、購入した時点で1つも設置されていませんでした

契約する時点では火災警報器ことは全く頭にありませんでしたが、ガスの開栓に来たガス会社の方から義務化されている旨を聞かされました。

法令を守ることもそうですが、家族の命が失われても家が焼失しても嫌ですので入居前にDIYで設置しました

 

 

業者に設置してもらってもよいと思いますが、簡単ですのでDIYで設置するのがよいかと思います

機器の選び方と取り付けについては、次章でお話しします。

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2.機種選び・設置・使い方

機種の選び方

火災警報器Panasonicホーチキニッタン能美防災などのメーカーが販売しています。

 

火災警報器の種類として、まず感知方式煙感知式熱感知式の大きく2つに分類されます。

煙感知式:

火災による煙を感知することで警報を発する。
キッチン以外は煙感知式を推奨。
光電式とも言う。

熱感知式:

熱を感知して警報を発する。
キッチンのみ熱感知式を推奨。
定温式とも言う。

 

煙の方が感知されるまでの時間が短いことから基本的には煙感知式が推奨されていますが、キッチンに限っては料理の煙で誤検知する可能性があるため熱感知式が推奨されています

値段はほぼ同じか、熱感知式が若干安いです。

 

 

次に、単独式無線連動式で分類されます。

単独式:

火災を感知した警報器1台のみが警報を発する。

無線連動式:

家中の警報器が無線によりリンクされており、
いずれか1台が火災を感知すれば全ての警報器が警報を発する。

無線連動式は他の部屋で発生した火災にも気づくことができますので、いち早く対処が可能です。

無線で接続できる距離も約100mであり、接続台数も15台前後となっています。(メーカーにより仕様は異なります)

メーカーによってはどの部屋で(どの警報機が)火災を感知したかも音声で教えてくれるものもあります。

値段は単独式の2~3倍となります

 

 

その他機能・仕様としては以下があります。

・住宅用IoT機器、緊急通報装置、インターホンとの連動。
 (下記でメーカー別に紹介)

・聴覚障がい者への通知のために、火災感知時に警報器が発光する。

・各社、薄型機器もアリ。

 

 

各社の特徴については以下の通りです。

Panasonic

煙式/熱式、単独式/連動式全てのタイプが販売されている

(ただし、単独式は生産終了で在庫品のみの販売。)

無線連動式については親機と子機の区別があり必ず1台は親機が必要だが、どの部屋の警報器が火災を感知したかを部屋名で音声通知してくれる。

熱式の連動式は子機のみ。(煙式の親機とセットで使う必要あり)

 

また、Panasonic製は同社の住宅用IoT機器AiSEG2とリンクさせることができ、火災感知時に家中の照明を一斉点灯したりスマートフォンに火災発生場所を通知したり電池切れや交換時期を通知する機能がある。

 

住宅用火災警報器 | 商品一覧 | 防災用品 | Panasonic

 

 

ホーチキ:

煙式/熱式、単独式/連動式全てのタイプが販売されている。

無線連動式は親機/子機の区別がなく、全ての警報器を連動させることができる。

 

また、連動式は別売りアダプタとリンクさせることで、家のインターホンとも連動させることができ、インターホンを介して屋外に火災を知らせることができる

 

個人向け製品情報|ホーチキ株式会社

 

 

ニッタン:

煙式/熱式があるが、単独式のみで無線連動式は扱っていない。

 

住宅用火災警報器 : ニッタン株式会社

 

 

能美防災

煙式/熱式、単独式/連動式全てのタイプが販売されている

無線連動式については親機と子機の区別があり必ず1台は親機が必要だが、どの警報器が火災を感知したかを機器の番号で音声通知してくれる

別売りアダプタを使用して住宅用IoT機器(緊急通報装置)やインターホンと連動させることができる。

 

住宅用火災警報器 | 製品・サービス | 能美防災株式会社

 

【メーカーごとの取り扱い有無】

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設置方法

設置は業者に頼んでもよいのですが、簡単なのでDIYすることをお勧めします

 

警報器本体と取り付け用ブラケットが別になっているので、先にブラケットだけを天井もしくは壁に取り付けブラケットに本体を取り付けます

ブラケットは石膏ボード用釘かネジで固定するタイプが多いと思いますので、金づちかドライバーが必要です。

 

本体を取り付ける前に、本体に使用開始年月と交換予定年月を記入します

詳しい取り付け型や設置位置の条件は取扱説明書をご参照ください。

 

 

使い方

先に取り付け用ブラケットを天井・壁に設置し、本体が取り付けられることを確認したら、一度本体を外して電源を入れます

電源の入れ方は取扱説明書をご参照ください。

 

テスト機能がついていると思いますので、一度警報を鳴らしてみてください

かなりうるさく、耳につく音が鳴ります。

 

無線連動式の場合は接続の設定も行います

設定が終わり各部屋のブラケットに取り付けたら、連動テストを行ってください。

どの警報器が火災を感知しても、全ての警報器が鳴ることを確認します。

 

 

生活していて警報器が鳴ったら本体にある停止ボタンを押して警報を止めます

ただし、本当に火災が起きている場合は止めるより先に逃げるか消火活動を行ってください

警報器が鳴ってからが大事ですので、安全な逃げ方を考えておいたり、すぐ手に取れる場所に消火器を準備しておくことも忘れずにお願いします。

 

 

 

我が家の火災警報器

私の場合はホーチキ製を購入しました。

キッチンのみ熱感知式でそれ以外は煙感知式です

 

家のどこで火災が発生し、家族がそれぞがどこに居てもすぐに火災に気づけるように、全て無線連動式にしたかったのですが、やはり値段が高いです。

設置箇所は

1階:リビングダイニング、キッチン、和室、洗面所

2階:階段、寝室、子供部屋×2、納戸

と9か所あり、全て連動式にすると6,000円×9個=54,000円かかるため、4か所だけ連動式とし残り5か所は単独式にして6,000円×4個+2,000円×5=34000円に収めました。

 

単独式にしたのは和室、洗面所、子供部屋×2、納戸5か所です。

和室、洗面所、納戸は発火の可能性も低く人が居る時間も短いので優先順位を下げました。

洗面所は警報器自体が不要だったかとも思いますが、納戸は今後保管する物によっては発火の危険があるかと思い必要と判断しています。

 

子供部屋は非常に悩みましたが、

・一番危険な就寝時間帯は単独式でも隣の主寝室まで音が届くだろう。

・煙が充満すれば部屋の外まで漏れ、階段の連動式警報器が反応するだろう。

ということで単独式にしました。

 

 

 

 

 

 

もう1つ気になったのは、家の梁で煙が遮断される可能性です。

同じ室内や隣の部屋であれば煙が広がって1つの警報器で感知できそうですが、家の構造上所々に梁があり、この梁により煙の広がりが遮断される可能性があるのではないかと思っています。

安全優先で考えれば梁を跨がない範囲で警報器を設置したいのですが、さすがに数が増えすぎてしまうので、そこは諦めました。

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設置はDIYで行いました

脚立を持っているので特に難しいことはありませんでした。

設置した後に、どの警報器が感知しても全ての警報器が鳴ることを確認しました。

 

 

3.火災警報器でやらかした思い出(余談)

全く余談ですが、昔住んでいた家で火災警報器と殺虫燻煙剤でやらかしたことがあります。

家を購入する6年前から1年半前まで住んでいた会社の社宅の話です。

 

 

山の中に建てられた築40年超の社宅は、入居者が変わってもハウスクリーニングが行われないので室内が非常に汚いです。

入居前に下見に入った際はGが2匹死んでいましたので、殺虫燻煙剤バルサン)を散布することとしました。

室内に燻煙剤を4~5個置いて燻煙を始めて部屋の外に逃げようとした時です

 


『ピーピーピー!火事です!火事です!』

 


各部屋の火災警報器が鳴り出しました。

今まで火災警報器など全く気にしたことがなく、完全に煙対策を忘れていました。

しかも、火災警報器が他室や消防などに繋がっていると勘違いしていた私は、完全にパニックです。

 


煙を外に出そうと思って窓を開けるも、周囲の人に煙を見られたり警報を聞かれたりしたら騒ぎになると思い窓を閉める。
 ↓
充満した燻煙を吸って苦しい。
 ↓
警報器に警報を止めるボタンがあることに気づき押そうとするも、引っ越し前で椅子も踏み台も何もないので天井に手が届かない。
 ↓
ジャンプしたり、押入れに登って手を伸ばすも届かない。
 ↓
苦しい。
 ↓
やっぱり煙とその発生源を外に出さなければと思い、窓を開け熱い燻煙剤の缶を持ってベランダに出す。
 ↓
ベランダの窓を開けるとベランダで発生した煙が入ってくるので窓を閉めるが、窓を閉めると室内の煙が排出されない。
 ↓
ベランダで燻煙剤の缶をひっくり返して、燻煙を止める。
 ↓
窓を開けるも室内の煙がなかなか出ていかず、警報も鳴りやまない。
 ↓
やはり報知器のボタンを押して警報を止めなければと思い、シンク下の引き出しを外して踏み台代わりにする。
 ↓
しかし本当の踏み台ではないので、乗ると足が痛い。
 ↓
なんとかボタンを押すも、煙が残っているのでまた鳴り始める。
 ↓
警報器ごと天井から外し、電池を外して止める。
 ↓
なんとか収束するも、大量の燻煙を吸う。

 

こんな感じでパニックになって一人ではしゃいでました。

 

殺虫燻煙剤を使用される際は火災報知器には十分注意してください

付属のカバーを警報器に付けるか、もしくは一旦天井から外すのが確実です

 

 

4.最後に

本日は新築の方はあまり気にすることがない火災警報器についての解説でした。

 

罰則規定はありませんが法律で義務化されていますし、建物や家族を守るためにも必ず設置するようにしてください。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

筆者(やんとも)とこのブログについての紹介です( ^ω^)b

 

家購入後の『引き渡し』や『引っ越し』について記事を書いています。

 

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