中古×戸建て マイホームブログ

教育資金や老後資金を残しつつマイホーム生活を夢見る30代会社員やんともが、千葉県内に中古戸建てを購入し、リフォームしたりDIYしたりで堅実にマイホームを手に入れるまでの話です。

食洗器が欲しい!!水道使用量を測ってメリットを計算してみた【食洗器】

 

こんにちは、やんともです。

 

私の家は築18年の中古戸建てであるが故に、快適・便利な最新設備はありません

なので、後付けできる設備・買って置くだけの設備は是非とも取り入れ、少しでも快適性を上げたいものです。

 

そんな中、今最も欲しいものは「食洗器:食器洗い乾燥機」です。

家事負担軽減はもちろん、節水効果も期待できるという事で前向きに検討したいところですが、決して安い物ではないため私達夫婦の間でもかなり慎重になっています。

 

今回はそんな食洗器(置き型)について、どのくらいのメリットがありどのくらいの投資回収率が見込めるか、検証してみたいと思います。

 

1.なぜ食洗器が欲しいのか
2.食洗器の機種と価格
 ■食洗器のタイプを決める
 ■メーカーと機種
 ■工事費
3.導入後のメリット・デメリットを計算する
  ■節水メリット
  ■エネルギー使用増のデメリット
  ■家事負担軽減メリットを加味して総メリット額を算出
  ■食洗器導入の判断
4.最後に

 

 

1.なぜ食洗器が欲しいのか

食洗器を購入する一番の目的は、やはり家事負担軽減です。

我が家では夕食後の皿洗いは基本的に私の仕事であり、テレワークが多めの今は朝食・昼食後もできる時は私が洗っています

でも、決して私が皿洗いを担当しているから食洗器を導入したい訳ではありません

 

私の基本方針としては、私の担当でも妻の担当でも、多少お金が掛かっても家事負担はどんどん減らしたいと考えています。

特に、今はまだ私が家にいるからよいですが、いつか必ず単身赴任する時が訪れ、その時は妻が全ての家事・育児を受け持つことになります。

無理して家事を頑張ってストレスを溜めるよりは、自動化して少しでもゆとりを持って子供と接した方がいいです。

 

よって、家事負担を減らすためというのが1つ目の目的。

 

 

そして、もう1つの目的は節水です。

上記の通り我が家では私が皿洗いをすることが多いですが、自分で水を使い過ぎている自覚があります

食器を使う時に油の感じが残っているのが嫌でしっかり洗剤をつけて洗いますし、かと言って洗剤が残っているのも嫌なので念入りにすすぎます。

そのせいもあって、我が家の水道代は高いです。

 

対して食洗器は水の使用量が少ないと聞きます。

大量の食器を一斉に洗って一斉にすすぐので、水の使い方が効率的なのです。

感覚的にも手洗いより水が少なそうな気がします。

 

 

ただし、いくらメリットが多いからと言って、導入にいくらでも掛けていいという訳ではありません

特に食洗器はそこそこ高価な物です。

また、節水の一方で電気をそれなりに消費するというデメリットもあります。

 

なので、購入に必要な金額メリット・デメリット定量し、どのくらいの投資回収が見込めるかを把握した上で、購入を検討したいと思います。

この記事では、実際に手洗いの水道使用量を測ったり家事負担軽減を金額化して食洗器の投資回収率を計算してみます

 

 

ちなみに、条件として我が家は私(夫)・妻・息子(5歳)・娘(0歳)4人家族です。

と言っても、娘(0歳)はようやく離乳食が始まったばかりで、今のところ洗い物もほとんどないので、実質3人家族です。

今後、娘の本格的な食事が始まり、子供2人とも食事の量が増え洗い物が増えますが、一方で私が単身赴任になり洗い物が減る要素もあるため、とりあえず現状ベースで検討しておけば良いかと思います。

 

 

2.食洗器の機種と価格

食洗器のタイプを決める

食洗器は設置方法サイズ給水方法でいくつかのタイプに分類されます。

 

 

設置方法

家庭用食洗器はまず、ビルトイン型置き型の大きく2タイプに分かれます。

ビルトイン型キッチンの引き出し部分に埋め込まれる形で設置され、置き場を確保する必要がありません。

置き型は箱型の食洗器をキッチンの上などに置いて使います。

私の家はビルトイン食洗器は付いておらず、後付けできないこともないのですが、工事費用がかかるため置き型一択です。

 

 

サイズ

置き型には小スペース用のスリム型(奥行き:約35cm)レギュラー型(奥行き:約29cm)がありますが、我が家のキッチンはレギュラ型を置くスペースがあり、かつ家族4人分の容量も必要なため、レギュラー型で検討します。

他に1人暮らし用の更に小サイズの機種もあります。

 

 

給水方法

置き型には、使用する度にタンクに給水するタンク式と、水道ホースを繋いで自動で給水する分岐水栓式があります。

我が家では家事負担軽減が食洗器導入の目的ですので、分岐水栓式で検討します。

 

 

メーカーと機種

実際に導入する際はきちんとメーカーと機種の比較は行いますが、今回はあくまで導入の是非を検討するまでですので、とりあえず人気機種を選んでおきます。

置き型で人気が高いのはPanasonicです。

Panasonic製でレギュラーサイズとなると、現行で3機種が製造されていますが、ネット記事によると価格によって洗浄力に差が生じるとのことですので、ここでは最も上位の機種を選んでおきます。

 

Panasonic/NP-TZ300

です。

価格は10万円弱です。

 

 

 

工事費

電源と水道が引ければ業者による工事は不要のようです。

多少の資材費(ホースや分岐水栓)はかかるでしょうが、ここでは一旦無視して工事費はゼロ円としておきます。

 

 

3.導入後のメリット・デメリットを計算する

節水メリット

前章で選んだ機種Panasonic/NP-TZ300)は、1回の洗浄11リットルの水を使います。(洗浄レベル5段階中3の場合)

これによってどのくらい節水できるかを計算するため、実際の私の皿洗いにおいて水の使用量を測ってみることにしました。

夕食後の皿洗いのみ測定しました。

 

 

水道使用量の測定方法

水道使用量は屋外にある水道メーターを使って測定します。

水道局が検針するのと同じメーターです。

 

 

メーターは写真のようになっており、

一番メインの①のメーターは単位がm3で10分の1m3まで表示されます。

すなわち、このメーターで100リットル単位まで分かります。

水道局の検針はここだけを見ます。

それより小さな値は、②③の小さいメーターで測ります。

②は1周10目盛で、1目盛が10リットル、1周が100リットルです。

③は1周10目盛で、1目盛が1リットル、1周が10リットルです。

これで1リットル単位までメーターを読むことができます

この写真の読み値は786,990Lです。

 

あとは、皿洗いの前後でメータの読み値の差分を取れば水の使用量を求めることができます。

注意点として、家中の全ての水道使用量が同じメーターに反映されますので、皿洗い中は他の水道を使用しないことです。

今回私は、家族にも水を使わないように言っておきましたし、可能なら家族が寝た後に皿洗いをしました。

一度だけ途中で息子がトイレに行きたいと言ったので、その間の使用量を差し引くために合計4回メーターを見に行きました。

 

今回は5日間測定を行いました。

食洗器に入らないような大きな鍋は除外して測定しました。

また、食洗器導入後も予洗いは必要になるだろうと思い、予洗いだけの使用量も同様に測定しました。

 

測定の結果、私の皿洗いの水道使用量は以下になりました。

 

思ったより最大・最小の開きが大きかったのと、感覚的には洗い物が少ない日が多かったので、ややデータの信憑性に不安がありますが、数字を切り上げて本洗い(全洗い-予洗い)の平均は55リットルということにします。

 

これに対して、食洗器の水道使用量は11リットルですので、1回あたりの節水量44リットルになります。

朝食・昼食は、手洗いの場合まとめて夕食の半分(27.5リットル)とし、食洗器の使用量は同じですので、節水量は16.5リットルになります。

 

私が住んでいる市の水道単価は上水:107円/m3、下水:170円/m3ですので、合計して1リットルあたりに換算すると水道単価:0.277円/Lです。

※厳密には累計使用量によって水道単価は変動しますが、ここでは我が家における節水時の実行単価を採用しています。

この単価で節水によるメリット額を算出すると、夕食のみ1ヶ月366円朝・昼・夕で503円となりました。

 

思ったより効果が薄い印象です。

 

今回水道使用量を測ってみた感じでは、ちょっとした予洗いでも簡単に10リットルを超えましたので、食洗器の11リットルがいかにすごいかが実感できます。

11リットルで手洗いは無理です。

 

 

エネルギー使用増のデメリット

食洗器は1回あたり770Whの電力を使用します。(洗浄レベル5段階中3の場合)

結構使います。

 

一方、手洗いの場合電力は使いませんが、私は結構お湯を使ってしまうタイプです。

皿洗いだけでどれだけのガスを使うかは測定が難しいですが、電力に換算して夕食の場合食洗器の半分朝・昼食は更にその半分ということにします。(根拠はありません。)

東京電力では1kWhあたりの電気単価は27円(=0.027円/Wh)ですので、食洗器使用によるエネルギー使用量増加デメリットは、夕食のみ1ヶ月312朝・昼・夕で780円となりました。

 

節水によるメリットに対して、エネルギー使用量増によるデメリットが結構大きいです。

 

 

家事負担軽減メリットを加味して総メリット額を算出

まず、夕食において節水&エネルギーだけのメリット・デメリットを差し引きするとほぼプラスマイナスゼロです。

朝・昼食まで入れるとむしろマイナスです。

(表4参照)

もし食洗器を導入することになった場合は、その時の家庭環境や経済状況、洗い物の量を見て、朝・昼食でも使うか考えます。

とにかく、節水によるメリットはほとんど電気代で打ち消されてしまうため、家事負担軽減だけで回収しなければならなくなります

 

 

と言っても、家事負担軽減を金額に換算するのは難しいです。

皿洗いによる労働時間が減るとしても、その間に何かお金を生み出すことをする訳ではないですので、労働単価を掛ける訳にはいきません。

なのでここは、「誰かに皿洗いをやってもらえるとしたら、いくら払えるか?」ということを感覚的に考えることにします。

 

我が家の価値観で、毎日皿洗いをやってもらうことに1ヶ月いくら払えるか

夕食のみ毎日 → 1,000円/月

朝・昼食のみ毎日 → 500円/月

 

かなり安いと思われる方が多いのではないでしょうか?

これは決して、世間の皿洗い労働を安く見ている訳ではありません

皿洗いされている人には、少なくとも各都道府県の最低賃金を支払うのが当然と思います。

私も本音はもっと高い額を付けたいです。

しかしこれはあくまで私たちの労働負荷です。

裕福ではない我が家がこの金額を高く見積もって安易に高価な食洗器を買うことはよくないと思い、かなり厳しめの単価をつけました

ちなみに妻の評価額夕食1,000円/月朝・昼食0円/月でした。

 

これを考慮して、メリット・デメリットの総合計を算出すると。

 

上表で家事負担軽減を織り込んだメリットは、夕食のみだと1年間12,600円/5年間63,200円朝昼夕だと1年間14,700円/5年間73,400円です。

 

オール電化であったり太陽光発電を導入していれば、電気代のデメリットを圧縮でき、もっと大きなメリットを出せたかと思います。

 

このメリットを以って食洗器を買うべきか買わないべきか次章で考えます。

 

 

食洗器導入の判断

食洗器を導入することによるメリットは上で記載した通り、1年間14,700円/5年間73,400円です。(朝・昼・夕)

 

2章で機種選定を行いましたが、今回選んだPanasonicNP-TZ300は現在10万円前後で入手できるようです。

 

そして問題はこの食洗器を何年使えるかです。

実際に食洗器を使われている方のブログを読むと、きちんとメンテナンスすれば10年近く持つようですが、水道を使う機器で早く寿命が来てもおかしくないですし、楽観視せず厳しく評価するために、耐用年数は5年で考えます。

 

初期費用100,000円に対し、5年間でのメリットが73,400円ですので、5年間での回収率73%になります。

残念ながら100%回収という計算にはなりませんでした。

 

今回私は、この記事で買うor買わないを決定するつもりはありません。

妻の意向や今後の収入予定を考慮してじっくり検討する予定ですし、家庭環境の変化に応じて時期を遅らせて購入する可能性もあります。

その際は、回収率○○%だから絶対に元が取れないという考えではなく、以下の数値を精査して再評価することになると思います。

  • 手洗いの水道使用量(今回は洗い物が少なかったか?)
  • 予洗いの水道使用量(今回はちょっと洗い過ぎたか?)
  • 食洗器の水道・エネルギー使用量(選択する洗浄レベルにより異なる)
  • 家事負担軽減メリットの評価額(今回は厳しめ、忙しさによっても違う)
  • 機種と価格(もっと安価な機種はないか)
  • 耐用年数(もう少し長く使えることに期待)

 

今回はやや厳しめの条件で評価してみました。

また、メンテナンス費用洗剤の単価差などは評価に織り込んでいません。

 

 

4.最後に

今回は食洗器が欲しい!!という願望から、食洗器導入後のメリットで初期費用をどのくらい回収できるかを検証してみました。

 

今回食洗器の機種として選んだのはPanasonicNP-TZ300で、Panasonicの置き型・レギュラーサイズでは上位機種です。

価格は10万円前後です。

 

食洗器導入により節水メリットは見込めるも、電気代増加により節水メリットはほぼ打ち消されてしまいます。

その他メリットとして家事負担軽減によるメリットを計算しましたが、1ヶ月あたり1500円のメリットと考えたところ、5年間で73,400円のメリットが積み上がり5年間での回収率は73%となりました。

 

今すぐに買うかは分かりませんが、私が単身赴任になって妻が全ての皿洗いを引き受けることになった場合は、是非とも購入したいと思います。

本格的に購入を検討する際や、購入した際はまた記事を書かせて頂きます。

 

今回の記事では、家事負担の評価額をかなり厳しめにつけましたが、決して世間一般の家事・皿洗いを安価に見ている訳ではありません。

あくまで経済的に余裕のない我が家において、財布の紐を締める思いで厳しめの額をつけたまでで、毎日の皿洗いは大変な労働だと認識しています。

 

冒頭で述べた通り、基本的にはお金をかけてでも家事負担は軽減すべきだと考えており、100%回収できるかどうかはそこまで重要ではないのですが、購入を判断する目安として今回数値化してみました。

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

 

筆者(やんとも)とこのブログについての紹介です( ^ω^)b

 

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