ガスコンロが寿命に近かったのでIHヒーターに取り替えた IHヒーター機種選びの注意点【入居後・リフォーム】
こんにちは、やんともです。
中古戸建てを購入しマイホーム生活を始めました。
入居後に見つかった不具合の話です。
元々付いていたガスコンロが劣化しており、火力が弱くなったり着火し難くなっていましたので、入居5ヶ月でIHヒーターに交換しました。
IHヒーターの選び方や取り換え工事、本件から生まれたマイホーム最大の後悔についてお話しいたします。
1.入居間もなくガスコンロの劣化に気づく
■ガスコンロかIHヒーターか
2.IHヒーターの機種選び
■IHヒーターを選ぶ際のポイント
■おススメ機種
■今回購入した機種
3.取り替え工事について
■一括見積りサイトについて
■ECサイトからの工事依頼について
4.電力容量アップも必要
5.IHヒーターを使ってみた感想
6.給湯器も電気にしておけばよかった(後悔)
7.最後に
1.入居間もなくガスコンロの劣化に気づく
ガスコンロについては、家の引き渡しの1週間前に動作確認していました。
不動産仲介業者立ち合いの元、家中の設備の最終確認を行い、その際ガス屋さんに開栓をしてもらいガス設備の確認もしました。
当然コンロも着火して確認したのですが、入居前に火だけ着けても正常な火力なのか判断がつきません。
お湯でも沸かしてみれば火力の弱さに気づいたかもしれませんが。
おかしいと思ったのは入居後間もなく。
私がお湯沸かそうと思いコンロのツマミを回したところ着火しません。
何回か回して着火したのですが、今度は火力が弱くお湯が沸くのに時間がかかります。
嫁とは「まあ、古いし。使えないことはないし。いずれ交換するし。」と言った感じで、あまり気にしてはいませんでした。
しかしその後も、着火の悪さと火力の弱さに不便を感じながら使っていて、3ヶ月ほど経った頃、嫁の我慢が限界に達しました。
「ちょっともういい加減どうにかしたいんだけど。」
確かに、大きい鍋だとお湯が沸きません。
ガスコンロかIHヒーターか
このまま寿命いっぱいまで粘ってもしょうがないと思い、コンロを交換することにしました。
そうなると大きな選択肢として、引き続きガスコンロにするか、IHヒーターにするかの2択が出てきます。
しかし、ここは珍しく夫婦で意見が割れることなく、迷うこともなくIHとなりました。
ガスコンロとIHヒーターの比較については以下の記事に詳細を書いています。
要約すると、
【ガスコンロ】
- 料理のレベルが上がる。
- 初期投資が安い。
- コンロ単体では光熱費も安い。
- オール電化メリットを受けられない。
- 火を使うので危ない。
【IHヒーター】
- 火を使わないので安全。
- 掃除が楽。
- オール電化メリットを受けられる。(トータル光熱費を下げられる。)
- コンロ単体だと光熱費高い。
- 初期投資が高い。
他にもIHの場合は太陽光発電と組み合わせることで、理論上光熱費をゼロに近づけることもできます。
我が家は安全という理由だけでIHを選びました。
4歳と0歳(当時は生まれていない)の子供がいますので、極力家の中で火は使いたくないという考えです。
オール電化ではないので光熱費は高くなります。
オール電化を考慮した光熱費の詳細な比較については上の記事をご参照頂きたいのですが、私の試算ではガスコンロ→IHで1.7倍ぐらい光熱費が上がります。
(総光熱費が1.7倍ではなくコンロに掛かる光熱費のみが1.7倍ということです。)
初期投資については、一般的にはガスコンロ:15万円/IH:20万円と言われています。
機種や電源工事の有無によって変わると思いますが、我が家においてリフォームの見積りを取った時はガスコンロ:13万円/IH:26万円でした。(本体+工事費)
2.IHヒーターの機種選び
IHヒーターを選ぶ際のポイント
ビルトイン型もしくは据置型のIHヒーターは、主に国内大手3社が販売しています。
本体価格は10万円~50万円ですが、これはあくまでメーカー価格であり、リフォーム業者経由やECサイト経由で購入すればかなり安く購入できます。
IHヒーターの機種を選ぶ際の主なポイントは以下3つです。
(1)天板のサイズ
(2)ヒーターの口数・種類・火力
(3)操作性
(1)天板のサイズ
天板のサイズ(幅)は60cmと75cmの2サイズがあります。
キッチンのサイズに決まりますが、詳細な設置可否基準は各社HPに掲載されていますので、購入前にご確認ください。
(2)ヒーターの口数・種類・火力
ヒーターの口数は2口か3口があります。
使い方に応じて選択してください。
ヒーターの種類は3種類あります。
- 通常のIHヒーター
基本的なヒーターです。IH用の鉄orステンレスの鍋が必要です。 - オールメタル
IH用鍋だけでなく、全ての金属製鍋に対応したヒーターです。
主にハイグレード機種に付いています。 - ラジエントヒーター
IHヒーターと原理が異なり、ヒーターそのものが熱くなるタイプです。
金属製以外の土鍋などでも使えます。
火力は強くないため、3口のうちの1口で補助的役割で付いています。
通常のIHヒーターを基本に、いずれか1口~2口がオールメタルもしくはラジエントヒーターという組み合わせが多いです。
火力(パワー)はグレードによって2.0~3.2kW(1口あたり)があります。
国内メーカーでは3.2kWが最大です。
3.2kWでガスコンロの強火以上の火力が得られると言われています。
3口の場合は手前2口が高火力で、奥1口が低火力という組み合わせが多いです。
(3)操作性
操作パネルは主に、天面ガラスがタッチパネルになったガラスタッチ式と、物理的なボタンが付いたプッシュボタン式があります。
ミドルグレード~ハイグレードはガラスタッチ式が多く、スタイリッシュでお手入れも楽なのですが、個人的には操作性は悪いかなと思っています。
タッチの反応が悪かったり、吹きこぼれたお湯がタッチパネルを覆い隠して触れなくなったり。
これに関しては、5章でも詳細に触れています。
三菱電機製は天面のガラスタッチに加え、前面にダイヤル・プッシュボタンが付いているものもありますので、これはおススメかと思います。
おススメ機種
人気機種は以下になります。
- Panasonic:G32シリーズ
ミドルグレード/3口(3.0kW×2口、1.25kWラジエント×1口)/
60cm幅/プッシュボタン式
7万2千円~ - Panasonic:Aシリーズ A7タイプ・A5タイプ
ハイグレード/60cm幅・75cm幅/ガラスタッチ式/
3口(3.2kW×2口、2.0kW×1口)3.2kWのうち1~2口はオールメタル
27万8千円~ - Panasonic:Bシリーズ BNFタイプ
ミドルグレード/60cm幅・75cm幅/ガラスタッチ式/
3口(3.0kW×2口、2.0kW×1口)
11万9千円~37万3千円 - 三菱電機:G321Vシリーズ
ミドルグレード/60cm幅・75cm幅/プッシュボタン式/
3口(3.2kW×2口、1.2kWラジエント×1口)3.2kWのうち1口はオールメタル
12万1千円~32万5千円 - HITACHI:M8Tシリーズ
ミドルグレード/60cm幅・75cm幅/ガラスタッチ式/
3口(3.2kW×2口、1.6kW×1口)
10万5千円~
Panasonic:G33シリーズ/KZ-G32EST
Panasonic:Aシリーズ/KZ-CA57NS
Panasonic:Bシリーズ/KZ-BNF36S
三菱電機:G321Vシリーズ/CS-G321VSR
HITACHI:M8Tシリーズ/HT-M8STF-S
今回購入した機種
今回我が家ではPanasonicのKZ-YSF36Sという機種を購入しました。
現在は廃盤になっており楽天より在庫品を購入しました。
メーカー価格34万円に対し、楽天では13万8千円。
入居前にリフォームの見積りを取った時は本体価格17万8千円でしたので、やはりECサイトは安いですね。
ヒーターは3口(3.2kW×2口+2.0kW×1口)で、オールメタルもラジエントもない通常IHのみの3口ですが、ミドルグレードでとにかく通常IHの最高火力にこだわる方にはお勧めです。
グリルは2.1kW、操作はガラスタッチ式です。
感想については5章をご参照ください。
当該機種は廃盤ですが、現行ではBシリーズが相当します。
3.取り替え工事について
安く済ませたかったので、本体は楽天で購入し、工事業者は家仲間コム(リフォーム業者一括見積りサイト)で探しました。
見積りを依頼したところ3~4件の回答があり、金額は大きくは変わりません。
最安で概算5万~7万円が2件あり両社ともお隣茨城県の会社でしたが、なんとなく家族経営している方の会社に詳細見積りをお願いすることにしました。
概算金額は提示されていて他社との比較もできているし、出張費もなく隣県から来てくれているので、とりあえず他社には声を掛けず、概算金額から足がでなければここに決めるつもりでした。
見積りに来た方にもそう伝えました。
家を見てもらったところ詳細見積り額は7万円とのことです。
キッチンに電源が来ていないため配線工事が必要であり、その際壁に穴を開けるかもしれないと言われ、穴開け工事費含めこの金額でした。
当日工事してみて、穴開けが不要であれば値下げしますとのことです。
概算金額の通りなので基本的にOKですが、追加費用の可能性がないかだけ念入りに確認し、発注することとしました。
予定が詰まっていると言われながらも、発注から3週間ぐらいで工事してくれました。
作業員2人で3時間ぐらいの作業でした。
問題の電気配線も壁に穴を開けず床下から通してくれたので、費用的にも建物的にも助かりました。
1万円引かれて最終的に6万円でした。
工事完了後使ってみて、今のところ問題は起きていません。
一括見積りサイトについて
今回我が家は家仲間コムというリフォーム業者一括見積りサイトで業者を探しましが、特にトラブルもなく利用してよかったと思います。
元請け業者を介さないので工事費も安く済みました。
入居前にリフォーム業者から見積りをもらった際は工事費8万6千円だったのに対し、今回は6万円でしたので、2万6千円安く済みました。
ただし、このように一括見積りサイトを通して下請け業者と直接契約する場合は、トラブルに発展する可能性も否定できませんので、以下の点は留意しておいた方がよいと思います。
- 正式に見積りを出してもらう。
- 工事範囲を明確にし、追加料金の可能性をよく確認しておく。
- 工事後のアフターフォローについて確認しておく。
- 口頭や電話だけでなく、メールなどで文章を残しておく。
今回の業者さんは奥様(社長)と旦那さんと息子さんの3人で家族経営されており、旦那さんが見積りに来られ、作業当日は息子さんと馴染の電気屋さんの2人が来られました。
職人さんは家族経営で会社をやれて羨ましいです。
ECサイトからの工事依頼について
楽天・AmazonのようなECサイトから本体を購入した場合は、同じECサイト上の業者へ取り付け工事を依頼する方法もあります。
工事とセットで販売している業者も多く、同じページ上から発注できます。
工事対応エリアが限られていると思いますので、事前にご確認ください。
今回私はこの方法は考えませんでしたので、見積り比較した訳ではありませんが、基本的には安価で工事してくれると思います。
とにかく安くされたい方は、近くのリフォーム業者、一括見積りサイト、ECサイトの業者と比較されるとよいかと思います。
4.電力容量アップも必要
工事完了後IHヒーターを使い始めてみたらブレーカーがボコすか落ちました。
契約を確認したら30Aでしたので、それはさすがに落ちますね。
近く子供が生まれる予定があり、子供が生まれたらエアコンをフル稼働すると嫁に宣言されていたので、2段階上げて50Aにしました。
オール電化ではない普通の戸建ての場合は40Aの家庭が多いですかね?
そこにIHやエコキュート(電気給湯器)が加わって50A~60A必要な家庭も出てくると思います。
うちも子供が落ち着いたら40Aにするか、どうするかな?
5.IHヒーターを使ってみた感想
使ってみてトラブルはありません。
ちゃんと使えています。
やはり火を使わなくなったので安心感は大きいです。
かつては地震発生時の対応としてガスコンロの元栓を閉めることを念頭に置いていましたが、3/16の福島沖地震の時にその必要がなくなったことに気が付きました。
また、油などが飛び散ってもすぐにタオルで拭くので、綺麗な状態が保たれています。
一方、マイナスの感想が2つほどあります。
- 火力が弱い?
- ガラスタッチパネルが不便
火力に関しては、以前のマンションで使っていたガスコンロに比べてお湯が沸く時間がちょっと長い気がします。
ただし、これにはちょっと解せない部分があります。
昔はIHの火力は弱いと言われていましたが、現在ではそのようなことはなく、むしろIHの方が火力が強いと言われています。
嫁も実家でIHを使っていて、お湯が沸くのはかなり早いと言っていました。
そして私が購入した機種についても決して上位機種ではありませんが、火力については3.2kWと国内メーカーの上位機種と同じ出力となっています。
何かIH本体以外に原因があるのではないかと思っていますが、現時点ではよく分かっていません。
機種選定において火力にこだわる場合は、1口あたりの最高出力は3.2kWとなります。
ミドルグレードで比較的に安価で3.2kWのヒーターを備えた機種は以下があります。
- Panasonic:BNFシリーズ
3口(3.2kW×2口、2.0kW×1口)
11万9千円~37万3千円 - HITACHI:M9Tシリーズ
3口(3.2kW×2口、2.0kW×1口)
9万9千円~ - HITACHI:M8Tシリーズ
3口(3.2kW×2口、1.6kW×1口)
10万5千円~
Panasonic:Bシリーズ/KZ-BNF36S
HITACHI:M9Tシリーズ/HT-M9TF-H
HITACHI:M8Tシリーズ/HT-M8TF-S
タッチパネルについては、問題の1つ目は反応の悪さです。
スマホなどのタッチパネルと比べれば反応が悪く、プッシュボタン式と違って押した感覚もないので使いづらいです。
そしてタッチパネルでもう1つ困っているのが吹きこぼれた時です。
まず、上で書いた通りタッチパネルの反応が悪いので、吹きこぼれそうになって直前で回避ということがなかなかできません。
また、ヒーターとタッチパネルが同じガラスでツライチになっているので、吹きこぼれたお湯がタッチパネルを覆い隠し、次の操作ができなくなります。
火力を弱める・止めるのも、加熱を再開するのも、こぼれた熱いお湯を拭きとる必要があります。
吹きこぼれ防止機能はありますが、吹きこぼれた後でないと作動しません。
私としては、プッシュボタン式やダイヤル式であったり、加熱部とタッチパネルがツライチでないものをお勧めしたいです。
国内大手のミドルグレードだと以下の機種があります。
- Panasonic:G33シリーズ
3口(うち2口は3.0kW)/プッシュボタン式
12万6千円~26万8千円 - Panasonic:XJシリーズ
3口(3.0kW)/ダイヤル操作式
12万1千円~29万7千円 - 三菱電機:T321Vシリーズ
3口(うち2口は3.0kW)/ガラスタッチ+ダイヤル
12万9千円~34万5千円
Panasonic:G33シリーズ/KZ-G33XST
Panasonic:XJシリーズ/KZ-XJ26DST
三菱電機:T321Vシリーズ/CS-T321VSR
ハイグレード~ミドルグレードはガラスタッチ式が多いようですね。
三菱電機製は天面のガラスタッチに加え、前面にダイヤル・プッシュボタンがあるので、吹きこぼれ時の操作には強いです。
6.給湯器も電気にしておけばよかった(後悔)
今回コンロをガスから電気に変えたことで、我が家のガス設備は給湯器のみになりました。
ガス給湯器については入居前に新しいものに交換したのですが、これを電気給湯器(エコキュート)にしてオール電化しておけばよかったと後悔しています。
なぜエコキュートにすべきだったかというと、エコキュートを導入することで電力会社のオール電化用料金単価で電気を使うことができるからです。
オール電化用料金単価について
- 適用条件はエコキュート(電気給湯器)を入れていること。
- 電気料金単価が安い。
適用条件はあくまでエコキュートを入れていることが条件ですので、完全にオール電化である必要はなく、コンロや乾燥機などはガスが残っていてもOKです。
単価がどれだけ安いかは一概には言えないのですが、東京電力の一般家庭向けプランは以下のようになっています。
全く節電ができていない我が家は、春秋で月間300kWh前後、夏冬で月間400~500kWh程度使用します。
とにかくオール電化プランは夜間料金が安いので、エコキュートは夜の間にお湯を沸かし、タンクに溜めて昼間使うようにできています。
上手く使えば20%ほど料金単価を下げられるのではないかと思います。
また、エコキュートは給湯器としての能力そのものが優れています。
ヒートポンプを使って水を温めますので、エネルギー効率が最大350%とも言われています。
一方でエコキュートは、
- ガス給湯器より初期投資が高い。
- 大型の装置を屋外に設置する必要がある。
というデメリットもあります。
デメリットを克服できるのであれば、IHヒーターを入れる際は給湯器もエコキュートに変えて光熱費を安く抑えることが望ましいです。
給湯器がまだまだ使えるのであれば無理に変える必要はないと思いますが、私の場合は入居時にガス給湯器を変えていましたので、その時にエコキュートにしておけばよかったです。
マイホームに関する後悔ごとの第1位です。
7.最後に
IHヒーター(および給湯器)については後悔や悩みもありますが、火を使わない安全性を手に入れることができましたので、IHに変えたこと自体は後悔していません。
取り替え費用については、本体はECサイトで13万7千円+工事は一括見積りサイトから6万円で合計19万7千円でした。
入居前にリフォーム会社から見積りを取った時は26万4千円でしたので、6万円以上安く済ませることができました。
そして、事の発端となったのが入居後間もなくのガスコンロの不調ですが、やはり築18年の中古物件となると多少の不具合は避けられません。
今のところ想定内の不具合ではありますが、入居後の不具合を見越して入居前のリフォームは控えめにやっておくのが賢いのかなとも思っています。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
筆者(やんとも)とこのブログについての紹介です( ^ω^)b
入居後の気付き、不具合、アフターフォローについて記事を書いています。
クリックして応援よろしくお願いしますm(_ _)m