会社の独身寮と社宅に住んでいた時の話 築40年超の集合住宅【過去の家】
こんにちは、やんともです。
中古戸建てを購入しマイホーム生活を始めました。
家系ブロガーとして自分が過去に住んでいた家の話をしてみたいと思います。
以前に長崎の実家と、マイホーム購入前のに住んでいたマンションについて記事を投稿しましたので、過去の家シリーズ第3段ということにします。
今回お話しする家は、今の会社に入ってすぐ大分に配属されてから7年半住んでいた、会社の独身寮と妻帯者用社宅についてです。
今の家から数えて2つ前と3つ前の家になります。
1.独身寮時代(通称:独房)
2.社宅時代(水回りはきれい)
3.最後に
1.独身寮時代(通称:独房)
大学を卒業して今の会社に入ったのはちょうど10年前です。
本社は東京ですが、入社前から全国転勤については告げられており、例に漏れず新入社員研修終了後すぐに大分県の事業所に配属となりました。
社会人1年目で結婚はしていませんので、独身者は独身寮に入ります。
入寮は必須ではないのですが、勝手にアパートを借りて住む分には家賃補助は出ません。
男子寮なので、女性社員は借上げアパートに住めます。
『寮』と聞いて、設備の整った綺麗な建物をイメージすることもあれば、古いボロボロの建物をイメージすることもありますが、私の会社の寮は完全に後者でした。
5階建ての寮は当時で築40年を超えており、耐震補強こそされているものの外観も内装もイメージ通りの築40年です。
部屋は50部屋ぐらいあったと思いますが、各部屋の広さは6帖です。
室内の設備は・・・
備え付けのエアコンとベッドだけです。
扉のない収納スペースもあります。
そして、トイレ、風呂、洗面台、キッチン、洗濯機、ありません!
トイレ、洗面台、洗濯機は各階で共同、風呂は寮全体で共同、キッチンはなく代わりに食堂があります。
社員の間では通称『独房』と呼ばれていましたが、私個人的には「トイレが無いんだから独房未満だろう」と思っていました。
トイレに行くにも手を洗ったり歯を磨くのにもプライベート空間の外に出なければなりません。
当然会社の人間が住んでいるので、真夜中も休日もすれ違えば挨拶しなければなりません。
洗濯機は各階に2つずつ。
干すところが無いので、乾燥機も2つずつ付いています。
その2セットを各階10人ぐらいで取り合うのですから、洗濯・乾燥が終わったらすぐに取り出さねばなりません。
うっかり放置していると勝手に取り出されて、床に捨てられていることもあります。
もっと最悪なのは風呂です。
古い銭湯といった感じで、大きな浴槽が1つと体を洗うシャワー水栓が10箇所ぐらい。
うちの会社の現場は三交代勤務なので、そっちに合わせて16時ぐらいにお湯が溜められます。
一方スタッフは定時上がりでも18時帰宅、多いのは20時代ぐらい、遅い時はいくらでも遅いです。
帰宅して風呂に入ろうと思っても、冷めてる、お湯が少ない、汚れが浮いてる、です。
自分で溜めなおしてもよいのですが、面倒くさいのでまずやりません。
なので、浴槽に入ることは滅多になく、真冬でもコンクリートの浴室でシャワーだけで済ませていました。
食堂は3日前までに予約すれば朝食と夕食が食べられます。
これはこれで色々と酷いのですが、悪口が止まらなくなるのでこの話は辞めておきます。
次に立地ですが、これまた酷いです。
田舎の割に会社から車で20分も離れています。
そして小高い山の上に建っているので、周囲に何もありません。
今でこそ住宅地になりましたが、昔は本当に森の孤城だったとか。
交通機関については、最寄り駅という概念はなく、最寄りのバス停も徒歩30分近くかかります。
最寄のコンビニ・スーパー・飲食店も徒歩30分です。
しかも四方を坂道に囲まれているので自転車でもきついです。
唯一自転車圏内だったファミリーマートは私が入社して数ヶ月後に潰れました。
なので、徒歩で用事を済ませることがなく、敷地の外にでる時はほぼ車です。
建物も最悪、立地も最悪、そして会社の寮なので住人との関係も面倒くさい。
早く出たいと思いながら結婚までの3年間を何とか耐えました。
そうは言いつつ、当時はまだ若かったので淡々と生活できていましたが、もう一度住めと言われると無理ですね。
たぶん会社辞めます。
それにもうどんな身分になっても、この独身寮には住むことはできません。
私が寮を出て(結婚して)3年後ぐらいに新しい寮に建て替わりましたので。
トイレ、シャワー、洗面台、洗濯機、全て個室になりました。
後輩たちのことは意外と羨ましくありません。
そして取り壊された古い寮に対して、微塵も名残惜しさはありません。
2.社宅時代(水回りはきれい)
会社に入り独身寮に住んで3年経ったところで今の嫁と結婚しました。
嫁とは学生時代から付き合っており、遠距離恋愛の末でした。
結婚すると独身寮から妻帯者用の社宅に移ることになります。
社宅に住むのも必須ではないので一般のアパートに住んでもよいのですが、家賃補助は出ません。
社宅は独身寮と同じ敷地内にあり、こちらは4棟建っています。
5階建てで1棟30世帯×4棟です。
寮と同じ時期に建てられたので、こちらも当時で築40年超です。
見た目もそのまま40年超ですので、夜見ると幽霊団地みたいです。
独身寮と隣同士ですので、引っ越しは自力で行います。
元々独身ですので荷物も少なく、リアカーを何往復かさせれば済みます。
間取りは3DKで、70m2ぐらいだったと思います。
普通の集合住宅と同じですので、トイレや風呂なども個別に付いています。
社宅に引っ越してしばらくはとにかく感動の毎日でした。
トイレも風呂もプライベート空間から出る必要がなく、水道やキッチンや洗濯機も個人で占有でき、おまけに部屋は広い。
一般のマンションでは当たりまえのことですが、独身寮に3年住んだおかげでそのありがたさを感じました。
そして、築40年だけあって内装もそれ相応ですが、幸いだったのが水回りがリフォームされていたことです。
キッチンのシンクとフローリング、トイレ、風呂が数年前に交換されたばかりでした。
そのおかげで、古さによる不快感がさほどありませんでした。
水回りの重要さはこのとき強く実感しました。
なので中古住宅を購入される方は、水回りのリフォームは多少お金をかけていいのではないかと思います。
ただ、やはり室内の柱やふすまはボロボロでした。
そして一般の賃貸住宅ではないので、入居者が変わってもハウスクリーニングなどありません。
入居前に室内の確認を行った時は、Gが2匹ほど死んでいました。
結婚して嫁が千葉から引越してくる前に、1人できれいにしました。
嫁は生まれて初めて実家以外に住むので、自分の事を「ドナドナ」と言っていました。
地方生活もさることながら、『社宅に住む』ということに強い抵抗があったようです。
まあ、気持ちは分かります。
住んでみて社宅内の住人との関係は意外とあっさりしていたのですが、今度は『近くに友人がいない』ということで悩んでいました。
1日誰とも喋らないので辛いと。
同僚に聞いても転勤組は同じような悩みを抱えていました。
ヨガのサークルなどにも行かせましたが、周りの参加者は友達が欲しい訳ではないので、簡単に打ち解ける訳でもないようです。
転機となったのは社宅に住んで2年後に長男が生まれた時。
何かあった時に助けてくれる仲間が必要だと思い、同世代の同僚の家族と交流を持たせ、ママ友ができました。
日中はママ友同士で遊びに行ったりもしていたようです。
今は皆転勤したり転職したりでバラバラの街に住んでいますが、当時のママ友とは今でも連絡を取り合っているようです。
社宅に住んで4年半、独身寮時代も合わせて大分生活が7年半過ぎたところで私も東京への転勤がありました。
こちらでは借上げ社宅として千葉県内のマンションに住むこととなりました。
大分の社宅を離れる時は、ちょっと名残惜しさもあったかなと思います。
3.最後に
大分の社宅から千葉のマンションに移ってからは『立地』に恵まれた生活を経験することとなり、またその2年後には今のマイホームに引っ越し『広さ』や『家の自由度』を手に入れることができました。
それと比べれば上で書いた独身寮や社宅はかなり不便な家です。
しかし『住居』を考える上で、色々な街に住み色々なタイプの家に住むことは非常に面白いことだなと思います。
今後の会社人生でまた大分に配属になり、同じ社宅に住むことがあるかもしれません。
ただし、今度は単身赴任で私1人で住むことになると思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
筆者(やんとも)とこのブログについての紹介です( ^ω^)b
中古戸建てをメインに『家探し』の記事を書いています。
是非読んでみてください(^^)
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