中古×戸建て マイホームブログ

教育資金や老後資金を残しつつマイホーム生活を夢見る30代会社員やんともが、千葉県内に中古戸建てを購入し、リフォームしたりDIYしたりで堅実にマイホームを手に入れるまでの話です。

団体信用生命保険(団信) 疾病特約は付けるべきか【住宅ローン】

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こんにちは、やんともです。
中古戸建てを購入しマイホーム生活を始めました。
家探しの体験談を綴っていきたいと思います。

 

今回は住宅ローンの関連で、団体信用生命保険(通称、団信)についてのお話です。

 

内容は、

1.団信とは
 ■ほぼ加入必須の住宅ローン用生命保険
 ■保険料の支払いは?
 ■高度障害時の補償適用
2.疾病特約とは
 ■病気の際に補償を受けるための団信
 ■保険料を支払うタイプの住宅ローン専用医療保険
3.疾病特約・専用医療保険に対する考え方
 ■疾病特約・専用医療保険は必要か
 ■確率的には付けなくてもよい?
 ■備えるべき最悪のケースは
 ■働ける状態で団信の補償を受けるとオイシイ?
 ■保険料支払いの2つのパターン
4.最後に

 

 

1.団信とは

ほぼ加入必須の住宅ローン用生命保険

団体信用生命保険(団信)は、住宅ローンとセットで加入する生命保険です。

住宅ローンの契約者(借主)が死亡してしまった時、もしくは高度障害となった時、ローンの残債がゼロとなるものです。(以降の返済が免除される)

 

日本の住宅ローンは、ほぼ全てこの団信への加入が義務付けられています

旦那さんが住宅ローンの契約者となっている家庭であれば、団信に入っている限り、旦那さんが亡くなっても原則奥さんに返済義務が課されることはありません。

 

 

保険料の支払いは?

生命保険と言っても、毎月保険料を支払う訳ではありません。

住宅ローンの利息の中から保険料を徴収されます。

すなわち、住居ローンの金利は団信の保険料を含んだ利率となっています。

 

たまに、「住宅ローンを借りられない。審査が通らない。」という人の話を聞くことがありますが、これには2パターンあり、収入や他に抱えている借金の都合などで借入れの審査そのものが通らないパターンと、年齢や健康上の都合から団信の審査が通らないパターンがあります。

 

上でほぼ全ての住宅ローンで団信への加入が義務付けられていると言いましたが、フラット35で住宅ローンを借りる際は、義務ではなく任意となっています。

団信の審査が通らないような人にも住宅購入のチャンスを与えるということですが、そもそも団信の審査が通らないほどに健康状態に問題がある人が、団信に入ることなく住宅ローンを借りるということはかなりリスクがあることだと思います。

 

 

高度障害時の補償適用

また、団信の補償が実行される条件で死亡または高度障害と言いましたが、この高度障害とは、「両目が完全に失明する、両手の手首から先が無くなる」など、補償を受ける条件はかなり厳しくなっています

一般の生命保険(死亡保障)でも高度障害が補償の対象となることは多いですが、ある保険会社の営業マンは、この高度障害について「不幸にも生き残ってしまったケース」と表現しています。

不謹慎な言い方ではありますが、正しい表現であり、働いて収入を得ることもできない上に、食費などの最低限の生活費はかかり、更に治療費や介護費もかかりますので、ここで保険金も下りないとなるとかなり悲惨な状況になります。

なので、高度障害も補償の条件となっています。

 

住宅ローンは、一般庶民が低金利かつ保証人なしで大金を借りる、異質な借金となっています。

なので銀行を守る上でも、団信のような独特の制度が設けられています。

 

 

 

2.疾病特約とは

病気の際に補償を受けるための団信

団信は借主の死亡もしくは高度障害に備える保険と説明しましたが、加えて借主の病気に備える団信もあります。

疾病特約と言ったりガン団信と言ったり、呼び方は銀行によって様々です。

 

基本的に団信のオプションですが、銀行によっては疾病特約が標準で付加されていることもあります(外すことができない)

 

補償内容・保証条件も様々です。

対象となる病気は、ガンのみであったり、7大疾病や8大疾病であったり、全ての病気・ケガなどのパターンがあります。

診断された時点でローン残高がゼロになるものもありますが、よくあるものは、診断から1年以内は入院で働けない期間の返済だけ免除され(復職したら残りは返済する)、1年以上復職できなければ残債もゼロというものをよく見ました。

残債の半分だけ免除というパターンもあります。

 

疾病特約がオプションの場合は、保険料の代わりに金利が上乗せとなります

例えば、通常の金利が0.5%(一般団信込み)で、疾病特約がプラス0.2%の場合、最終的な金利は0.7%となります。

 

 

保険料を支払うタイプの住宅ローン専用医療保険

団信の疾病特約と似たもので、住宅ローン専用の医療保険もあります。

補償内容は疾病特約と同じ(というより、その商品により様々)であり、罹患して必要条件を満たすとローン返済の一部もしくは全部が免除されます。

 

違うのは、保険料の支払いが金利上乗せでなく、別途月々の保険料を支払いとなります

「結局お金を取られるのだから同じじゃん」と思われるかもしれませんが、金利上乗せの場合ローン残高に比例した保険料となりますが、保険料で払う場合は必ずしもそうではありません

私が住宅ローンを借りた銀行の住宅ローン専用医療保険は、複雑な保険料設定となっており、5年かけて1年毎に保険料が下がっていき、6年目では大きく保険料が上がりその後また5年かけて保険料が下がっていき、また大きく上がるの繰り返しです。

この5年毎の値上がり額が年齢によって大きく異なり、30代の頃は月々数百円だったものが、40代・50代では数千円まで上がり、60代ではまた少し下がります。

 

この複雑な保険料については、次の章でも触れたいと思います。

 

 

3.疾病特約に対する考え方

疾病特約・専用医療保険は必要か

疾病特約が標準で付加されている場合を除き、疾病特約や住宅ローン専用医療保険を付けるか否かは任意の選択になります。

当たり前ですが、付けた方が疾病リスクには備えられますが、その分支払額は増えます。
また当たり前ですが、対象の疾病にかかれば「付けとけばよけった」となりますし、疾病にかからなければ「付けなければよかった」となります。

結局は保険ですので、未知の未来に対する賭けであり、付けた方がよいか付けない方がよいかの正解はありませんので、私なりの考え方をお話しします。

 

 

確率的には付けなくてもよい?

まず、単純な確率で言えば、「疾病特約を付けなかったことで、家計が悲惨なことになった」となる確率は低いのではないかと思います

代表的な疾病として“ガン”についてお話しすると、日本人男性でガンの罹患率が増える(5%を超える)年齢は50歳~60歳の間と言われております。

人によりますが、ガンの発症率が上がる頃には、ローンの残高も少なくなっており、また貯金などの資産も増えていたり、子供の教育費もピークを越えようとしている可能性もあります。

また、ガンになったから必ずしも収入がゼロになるかと言うと、これもケースによりますが、最近は医療の発達でほとんど入院することなく治療を行う人が多いです。

よって、皆が必ずしも最悪のケースを心配する必要はないと思います。

 

 

備えるべき最悪のケースは

では、絶対に最悪のケースに遭遇しないかと言うと、上記はあくまで確率の話ですので、若いうちに重度のガンになる可能性は少なからずあります

それでも、本当に重度のガンであればそのまま死ぬだろうというのが私の考えであり、そうなれば一般の団信で補償されます

復職できる程度であれば、頑張って働き続けるしかないかなと思います。

ちょっとしんどいですが、庶民が何千万円の買い物をするには、それぐらいの覚悟は必要かと思います。

 

本当に備えなければならない本当に最悪のケースというのは、「若いうちにガンに罹患し、それ以降働けなくなるが、死にはしない」というケースです。

このようなケースは極めて稀かと思いますが、可能性はゼロではなく家族は悲惨なことになります。

ただし、可能性が低い故に保険料も安いため、私はこの部分は保険で備えるべきかなと考えます

 

 

働ける状態で団信の補償を受けるとオイシイ?

一方、「ガンと診断された時点でローン残高がゼロ」という保険は、ガンと診断された後普通に働き続けることができれば、「収入は変わらずにローンの返済だけがなくなる」というかなりオイシイ状況になります

実際に今のガン治療の多くは、ほとんど入院することもなく、復職できる可能性も高いと思います。

 

ただし、それだけオイシく、確率の高い補償に対しては、保険会社も高額の保険料を徴収してきます

35年ローンでこのような保険を付加すると、総額で数百万の保険料を支払うことになります。

 

また、ガン罹患後の状況としては上のような状況ですが、そもそもガンの罹患は高齢で残債が少なくなってからの方が可能性は高いので、結局それまでに多くの保険料を払って、リターンは残り少しという可能性もあります。

 

ということで、私はそこまで手厚い保険はいらないかなと考えます。

保険は、「オイシイ」を勝ち取るためのものではなく、あくまで「リスクに備える」ものという考えです。

 

 

保険料支払いの2つのパターン

もう1点議論として、前章の最後でお話しした、疾病特約または専用医療保険の保険料の支払い形態についてです。

 

団信の疾病特約の場合は、金利上乗せで保険料を払いますので、最初のころが保険料が高く、後に行くほど保険料が安くなります

補償が支払われるとなった場合の補償額が多い時(残債が多い時)は保険料も高く保証額が少ない時(残債が少ない時)は保険料も安くなるという点では合理的です。

ただし、病気の罹患率の低い若い時期に保険料が高いという点は、合理性に反しています。

 

一方、前章の最後で触れた専用医療保険は、最初の頃に保険料が安く、50代頃で保険料が高くなります。(60代になるとまた少し安くなる)

こちらは上記と逆で、病気の罹患率が高い時に保険料が高くなるという点では合理的ですが、保証額が小さくなってから(残債が減ってから)保険料が高くなるという点では、合理性に反しています。

 

これもどちらがよいかは、個人の解釈によっても変わってきますが、『保険料の積み立て』と考えれば後者の方が合理的かと思います。

50代で罹患して補償を受けるとして、補償額は少なくなっていますので、その時の保険料の支払いが少ない前者の方が割がいいように見えますが、その補償を受けるために長年保険料を積み立てたと考えると、積立総額が少ないのは最初の頃に保険料の少ない後者になります。

よって残債の額に比例しない、金利上乗せでない保険料タイプの方がよいように思います。

若いうちに罹患してしまうケースに対しても、当然後者の方が有利です。

 

 

4.最後に

後半は住宅の話と言うより、保険についての考え方の話になってしまいましたが、あくまで素人の考えですので、加入を検討する際は金融の専門家の意見を参考にしてください。

 

 

私はマイホームを購入する上で、家のこと、不動産取引のこと、住宅ローンのことなど、色々なことをYouTubeで勉強しました。

配信者の皆さんとても分かりやすい解説で、非常に勉強になりました。

しかし、「団信の疾病特約を付けるべきか否か」を調べていた時にこんな動画がありました。

2人組(不動産関係者)が対話形式で解説する動画でした。

「団信の疾病特約ってつけるべき?」

「普通につけるべきだと思うよ。実際に補償受けている人も結構いるし。」

「そうだよね。私なら疾病特約付けて、その後暴飲暴食の不摂生な生活しまくるね笑」

 

アホかなと思いました。

働くのが難しいぐらい体調が悪くなった上で、ギリギリ補償条件を満たす病気に罹らなかったらどうするんやろ?

 

『保険は当たって欲しくない宝くじ』という比喩を聞いたことがありますが、まさにその通りで、保険に入っていたとしても私ならその時が来ない方が絶対にいいかなと思います。

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

 

 

 

筆者(やんとも)とこのブログについての紹介です( ^ω^)b

 

家を購入する際の『住宅ローン』や『火災保険(地震保険)』について記事を書いています。

 

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