火災保険・地震保険 もしものために家に保険を掛ける【火災保険】
こんにちは、やんともです。
中古戸建てを購入しマイホーム生活を始めました。
家探しの体験談を綴っていきたいと思います。
持ち家を持った際に家に掛ける保険が火災保険です。
火災の他に様々な自然災害による家の損害に備えることができます。
地震・噴火・津波による損害に対しては火災保険では補償することができないため、別途地震保険に加入します。
そのような火災保険・地震保険について、加入する際に必要となる知識についてお話し致します。
1.火災保険について
■火災保険は必須
■保険期間
■建物保険と家財保険
■保険金額
■オプション
■保険料の割引
■保険会社
2.地震保険について
■地震保険とは
■地震保険の保険金額
3.最後に
毎度手抜きブログで恐縮ですが、火災保険・地震保険に関する詳細な知識をお調べの方は、他の方が書かれている記事も併せてご参照ください。
1.火災保険について
火災保険は必須
火災保険は、火災もしくはその他災害により家が倒壊・損壊した際に家の再建築費用(予め設定した保険金額)を補償してもらうための保険です。
法的に火災保険の加入義務はありませんが、住宅ローンを借りて家を購入する場合はほとんどの銀行で火災保険の加入が借入れの条件となります。
私が住宅ローンを借りた銀行はどうも例外だったようで、加入は強制ではなかったのですが、そのように強制でない場合も火災保険への加入を強くお勧めします。
住宅ローンを借りる際に火災保険に加入しなければいけないのには理由があります。
そもそも住宅ローンはちょっと特殊な借金です。
ほとんど貯金がなく、所得も平均的な一般庶民が、低金利で何千万円もの大金を借りることができます。
なぜこのようなことが可能かというと、債務者は大きな負債を抱えると同時に家という同額に近い資産も持つことになり、その資産を担保として提供するからです。
そうすることで、もし借金が返せない場合も家を売って負債を返済することができ、貸す側も借りる側も大きなリスクを背負わなくてよいのです。
しかしその大事な資産が火事で滅失するとなると、大きな負債だけが残ります。
銀行もそのようなリスクがあってはお金を貸すことはできませんし、何より借りる側はそれ以降の稼ぎから借金の返済と別の住居費の両方を捻出することとなり、家計は地獄となります。
なので、火事があった際に残債相当の資産を残すために、火災保険に入る必要があります。
世の中の“保険”に関しては賛否両論ありますが、火災保険について不要と言っている人はほとんど見たことありません。
保険期間
火災保険の契約期間は、一般に10年のものが多いです。
10年経ったら更新して契約するか、ローンを完済していれば保険に入らないという選択肢もあります。
最近は、6年契約や4年契約もあります。
保険料は最初に一括で払ったり、年払いや月払いがあります。
建物保険と家財保険
火災保険は保険を掛ける対象が『建物』と『家財』の2種類があります。
建物保険はその名の通り、建物そのモノの損壊に対して補償する保険です。
家の中にあった家具・家電・洋服などの家財がいくら消失しても、建物保険では補償されません。
そこで、別途オプションとして家財保険を掛けます。
家財保険は、家具・家電の他に日常生活に必要な洋服などの小物も対象となります。
また、地震保険についても同様で、建物と家財のそれぞれに保険を掛けます。
保険金額
火災保険は自分で保険金額を設定します。
ただしいくらでも任意の金額を設定できる訳でなく、家の取得価格や築年数や構造により保険会社から設定できる保険金額の範囲が提示されますので、その範囲内から金額を設定します。
保険金額の算出には“新価”という考え方があります。
火事で築年数の古い家が焼失した場合、同等の家を再建築しようとした場合、物価上昇などにより元の価格より高い額でないと家が建てられない場合があります。
このように同等の家を再建築する際に必要な金額の時価を“新価”と言い、火災保険で再建築費用を全て賄おうとすると、取得価格より高い額を保険金額で設定しなければいけない場合もあります。
では、保険金額をいくらでも高く設定できるかというと、高い金額を設定していても同等の家の再建築に必要な金額以上は保険金として受け取れませんので、それは無駄な保険ということになります。
建物保険・家財保険のそれぞれに保険金額を設定します。
必要最低限の保険に入ろうとするのであれば、建物保険は残債の8割以上、家財保険は1百万円~2百万円(最低限の家財が揃う程度)掛けておけばよいのではないかと思います。
ちなみに、火事になって保険金を受け取ったからと言って必ず家を建て直す必要もなく、残債だけ返して賃貸に引っ越すというのでもよいそうです。
オプション
火災保険には様々なオプションがありますので、主なものを紹介します。
①火災・落雷・破裂・爆発
これは火災保険のベースですので、建物に対しては必ず付けることになります。
家財に対しては任意です。
②風災・雹(ひょう)災・雪災
台風等の風による被害、ひょう・雪による被害に対する保険です。
建物・家財それぞれオプションです。
③水災
洪水、高潮、土砂崩れによる被害に対する保険です。
建物・家財それぞれオプションです。
④水濡れ、外部からの衝突
雨漏りによる家の損壊、外部からトラックなどが衝突するなどのリスクに対する保険です。
建物・家財それぞれオプションです。
⑤盗難
ドロボーにより家を壊されたり、家財を盗まれることに対する保険です。
建物・家財それぞれオプションです。
⑥臨時費用
選択した割合で受け取れる保険金を上乗せすることができます。
10%、20%、30%、・・・と選択します。
火災保険は「同等の家を再建築するための費用」が基本的に受け取れる上限額になるので、このオプションを付けるとその分上限以上に受け取り額を増やすことができます。
⑦失火見舞金
自分の家の火事が近隣の家まで延焼しその家の住人が被災した場合、その見舞金として支払われる保険金です。
⑧個人賠償責任危険補償特約
住人(家族)が家を使用する中で他人をケガさせた場合に支払う損害賠償に対する保険です。
⑨類焼損害補償特約
自分の家の火事が近隣の家まで延焼し建物を損壊させた場合の損害賠償に対する保険です。
保険料の割引
火災保険は家の条件や住む人の条件によって割引制度があります。
またそもそも、割引基準を満たしているか否かによって、掛けることのできる保険金額の上限も変わってきます。
以下は主な割引制度です。
①耐火構造
耐火基準を満たしているか否かで保険料が倍半分近く変わります
この割引を受けるには、耐火構造であることを証明する書類の提出が必要になります。
②耐震構造
これは地震保険のみ対象となりますが、家が耐震基準を満たしているかで、保険料が変わってきます。
こちらも耐震構造であることを証明する書類の提出が必要になります。
保険会社
どこの保険会社の火災保険に入るかは任意です。
住宅ローンを借りる銀行から斡旋されることがありますが、その保険に入る必要はありません。
不動産会社からも提携の保険会社を紹介されることがあると思います。
保険料の安いネット保険会社などもありますが、そのような保険で十分だと思います。
ただし、ネット保険も旧来の大手保険会社も、条件を揃えてみると思ったほど保険料は変わりません。
私の感覚では1割以内の差でしょうか?
ただし、ネット保険はオプションの自由度が高い一方、不動産会社や銀行から斡旋される保険会社はオプションの自由度が低く、不要なオプションを強制的に付けらることが多いです。
その点で結果的に高くついてしまいます。
2.地震保険について
地震保険とは
地震保険とは、その名の通り地震による家の倒壊や損壊に備える保険です。
対象となる災害は地震だけでなく、噴火や地震に伴う津波も含まれます。
地震保険単体では加入することができず、必ず火災保険とセットで契約することになります。
住宅ローンを借りる場合、火災保険の加入は必須となることが多いですが、地震保険は基本的に任意です。
火災保険の注意点としてよく言われるのが、地震により発生した火災の損害は火災保険ではカバーできず、地震保険でカバーしなければいけないということです。
また、地震と因果関係のない火災であっても、地震発生から数日以内の火災であれば地震による火災と見なされることもあるそうです。
火災保険にも自然災害に備えるオプションがありますが、地震や噴火は別格で一度に多くの被害が出るため、保険会社も通常の火災保険では対応できないということで、火災保険とは切り離されているようです。
地震保険の掛け金
地震保険の保険金額は、火災保険の保険金額の半分までと決められています。
例えば、火災保険の保険金額が2000万円であれば、地震保険は1000万円までしか掛けることができません。
また、地震により被害を受けた後に受け取ることができる保険金は、建物の損害状態によって割合が決まっています。
全損:100%
大半損:60%
小半損:30%
一部損:5%
損害状況は保険会社の調査員が現物を見て判定するようです。
また、保険金額はその家の時価が上限となるようです。
例えば、保険金額が1000万円の場合でも、その家の時価が900万円で、損害状態が小半壊であれば、受け取れる額は900万円×30%で270万円となります。
3.最後に
今回は火災保険・地震保険に関する基本知識を抜粋して説明させて頂きました。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
筆者(やんとも)とこのブログについての紹介です( ^ω^)b
家を購入する際の『住宅ローン』や『火災保険(地震保険)』について記事を書いています。
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新年のごあいさつ2022年 中古×戸建てマイホームブログ
新年あけましておめでとうございます。
このブログの筆者、やんともと申します。
34歳、会社員。
昨年、千葉県内に中古戸建てを購入し、妻と長男と3人でマイホーム生活を始めました。
そしてこのブログを開設し、マイホームに関する記事を投稿しています。
2022年も、マイホーム検討中の方の参考になるような記事を投稿していきたいと思いますので、何卒宜しくお願い致します。
私の自己紹介と私が購入した家に関する記事になります。
家探し、家の購入、家のDIY・カスタマイズ、マイホーム生活を中心に、以下のような記事を書いています。
家関係全般のまとめ記事
家探し・物件見学に関する記事
<不動産営業マンのテクニック その1 ~惑わされないように注意~>
家購入の申し込み・値下げ交渉・契約に関する記事
中古住宅のリフォームに関する記事
持ち家VS賃貸、戸建てVSマンション、新築VS中古など住宅論に関する記事
<持ち家か賃貸か 住居のそもそも論、考えるべきポイントはこの1つ>
住宅ローン・火災保険・地震保険に関する記事
<住宅ローンの審査においてマイホーム購入を有利に進めるためのポイント・注意点>
家のDIY・カスタマイズ・アイテム紹介に関する記事
<駐輪場を造るPart5(最終回) スタンドの設置&まとめ>
家関係その他の記事
マイホーム生活に関する記事
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中古戸建てマイホームに5ヶ月住んでみた正直な感想【マイホーム】
こんにちは、やんともです。
今年最後の投稿です。
2021年の私にとって大きな出来事は、
①長男が幼稚園に入園
②マイホームを購入
③人生初ブログを開設
です。
③ブログについては、中古戸建てブログを書き、マイホームについて中古戸建てをおススメしております。
そして②の通り、私自身も千葉県内に築18年の中古戸建てマイホームを購入し、今年7月から住み始めております。
中古戸建てに住んで5ヶ月経ったところで、現在の状況と素直な感想をまとめてみたいと思います。
1.マイホームにおける不具合・欠点
■浴室の水栓からお湯が出ない
■ガスコンロが正常に燃焼しない
■室内が寒い
■水栓金具の水垢
■キッチンのレイアウト
■洗面所のレイアウト
2.マイホームのリフォーム・カスタマイズ
■壁紙クロスの交換
■クッションフロアの交換
■小庭に人工芝を敷く
■駐輪場を造る
3.中古×戸建てに5ヶ月住んでみた正直な感想
中古の良い点
■コスパが良い
■消費税が掛からない?
■完成物を見てから購入できる
中古の悪い点
■入居後に家の不具合が見つかる
■住宅性能が低い
■修繕のタイミングが早い
■購入時に諸手続きがスムーズにいかないケースがある
中古について総じて
戸建ての良い点
■生活の自由度が高い
■駐車場がすぐ隣にある
戸建ての悪い点
■隣家の物音が聞こえる
■セキュリティが弱い
戸建てについて総じて
4.最後に
1.マイホームにおける不具合・欠点
中古住宅ですので新築と違い色々と不具合は出てきます。
その不具合が多いと中古としてのメリットが薄れていきますが、我が家の場合はどうでしょうか?
また注文住宅とは違うので、間取りや設備などは自分好みにはできないため、使い勝手の悪い部分などもあります。
住み始めて発覚した不具合や欠点をまとめてみます。
浴室の水栓からお湯が出ない
これは住み始めてすぐ発覚したのですが、浴室の水栓(シャワーとガラン)からお湯が出ない(出るけどぬるい)という不具合がありました。
入居前に給湯器は交換しており、浴槽のお湯はりや浴室以外のお湯は問題ないのですが浴室の水栓だけお湯が出ません。
問題は水栓金具のサーモスタット(温度調節器)が劣化していたことにあり、新品の水栓金具に交換しました。
お盆を挟んだため工事までに時間がかかりましたが、季節が夏だったのは不幸中の幸いでした。
ガスコンロが正常に燃焼しない
これも入居当時からですが、ガスコンロが劣化しており点火しにくかったり、火が消えやすかったり、火力が上がらなかったりしました。
騙し騙し使っていましたが、やはり料理に支障が出てきたのと子供の安全を考えて、今月IHヒーターに交換しました。
室内が寒い
冬を迎えて室内の寒さを感じています。
高断熱を謳っている最近の新築戸建てと比べれば、18年前に建てられた家は断熱性が低いため、ここは中古の弱点かと思います。
なんとかエアコンに頑張ってもらっています。
水栓金具の水垢
購入前の見学の時点で水栓金具(浴室、洗面台、キッチン)の水垢の酷さが目立っていました。
ハウスクリーニングで一時的に綺麗になったのですが、コーティングが剥がれているのかまたすぐに汚くなりました。
浴室の水栓だけは交換したのですが、他もいつかは交換したいです。
キッチンのレイアウト
キッチンは対面式やアイランド式ではないので、ここは注文住宅で自分好みにできなかった箇所の1つです。
意外と妻が気にしていないのでよかったです。
洗面所のレイアウト
我が家の一番残念なところが洗面所です。
レイアウトが悪いというか、狭いというか、動線が悪いです。
洗面台もイマイチです。
いつか詳しくご説明したいと思います。
以上が、我が家における不具合と欠点です。
いつか入居後の不具合シリーズでそれぞれの詳細について記事を書きたいと思います。
元々入居前に約100万円のリフォームを行っていましたが、入居後に発覚した不具合でプラス約30万円が掛かっています。
色々悪い所を書きましたが、良い所の方がはるかに多いのでマイホーム全体では非常に満足しています。
2.マイホームのリフォーム・カスタマイズ
中古住宅の場合すでに出来上がった家を買う代わりに、リフォームを行ったりDIYでカスタイマイズを行って、自分たちにとって快適な家に近づけます。
我が家で行った主なリフォーム・カスタマイズを紹介します。
壁紙クロスの交換
室内の1階だけですがクロスの貼替えを行いました。
特にインパクトのあるアクセントクロスを入れた訳ではありませんが、壁が綺麗になるだけで室内の雰囲気はよくなります。
クッションフロアの交換
トイレと洗面所の床材(クッションフロア)を交換しました。
トイレは木目調にすることで、かなり印象を変えることができました。
小庭に人工芝を敷く
小さな庭があるのですが、入居した時点で芝が枯れ果て土がむき出しの状態だったため、DIYで人工芝を敷きました。
これは本当にやってよかったです。
リビングから裸足で庭に出て、足も汚さず遊べます。
戸建ての方にはおススメです。
駐輪場を造る
元々駐輪場はあったのですが、止めにくい場所で1台しか止められなかったため、家の前の花壇を潰してDIYで駐輪場を造りました。
大掛かりなDIYとなりましたが、非常に便利になりました。
DIYは嫌いじゃないのですが、やはりモチベーションを上げないとなかなか進まないですね。
今後の予定としては、
・立水栓(庭の手洗い場)を造る
・バルコニーの転落防止ネットを付ける
などをやっていきたいと思います。
3.中古×戸建てに5ヶ月住んでみた正直な感想
一般的な中古のメリット・デメリット、および戸建て・マンションの比較については下記の記事にまとめています。
ここでは、『中古』『戸建て』それぞれについて、実際に住んでみて私が感じた素直な感想(良い点・悪い点)を書かせて頂きます。
中古の良い点
コスパがよい
中古の一番のメリットであるコスパの良さは実感しています。
新築を購入していれば多少スペックを落としてももっと高額になっていたかと思われますが、中古にしたことで総額を抑えられています。
そして金額自体もさることながら、金額の割にスペックの高い家に住めていると実感することが度々あります。
立地的にも不便さはあまりありませんし、エリアの割には家も広く、ちょっとした設備についても満足しています。
そこまで古さを感じることもありません。
消費税が掛からない?
中古全てではありませんが、売主が業者ではなく個人の場合は消費税がかかりません。
私は購入前にこのことを把握しておりず、やや棚ぼたで消費税を浮かすことができました。
ただし、消費税が掛からない場合は住宅ローン減税の上限額が低くなりますので、メリットは若干相殺されます。
完成物を見て購入できる
新築と違い購入する時点で完成した家を見ることができます。
おかげで、立地や周辺の雰囲気を含め入居後のギャップはほとんどありませんでした。
これも意外と大きいと思います。
中古の悪い点
入居後に家の不具合が見つかる
中古なので当然覚悟しなければいけないことなのですが、正直思ったより不具合が出てきているなと感じています。
不具合については1章で書いていますが、主な内容としては、
・浴室水栓金具が劣化してお湯が出ない ⇒ 水栓金具交換
・ガスコンロが正常に燃焼しない ⇒ IHヒーターに交換
まだまだ家の購入を後悔する程ではありませんが、これからどうなるのでしょうか?
不具合が見つかることに加えて、中古の場合は保証がないため原則自費で修理しなければならないのも中古のデメリットです。
住宅性能が低い
これも1章で書いていますが、我が家の場合は断熱性が低く冬はエアコンが無いと結構寒いです。
最近のハウスメーカーは高断熱、高気密、全館空調などを売りにしているメーカーも少なくないと思いますので、このような技術の恩恵を受けられないのは中古の残念な点かと思います。
もちろん、中古でも築浅物件であれば住宅性能の高い家もあるかと思います。
修繕のタイミングが早い
私も家の修繕計画を作成しておりますが、新築に比べて修繕工事のタイミングが早く来るのも、中古のデメリット、というか認知しておくべき点です。
例えば、新築で購入した家であれば、15年目頃で中規模修繕、30年目頃で大規模修繕というのがざっくりした修繕計画になりますが、中古の場合は築年数の分早くこのタイミングがやってきます。
我が家は築18年の物件を購入し、15年目の修繕は前の住人さんがほとんど実施してくれていたのですが、あと10年ちょっとで30年目の大修繕を迎えなければなりません。
修繕は基本的には周期的に行うものですので、50年~60年の長い期間で考えればあくまで初回の時期がちょっと早いというだけですが、場合によっては家を購入した数年後にはまた数百万円の出費という可能性もありますので、購入前によく把握しておいた方がよいかと思います。
購入時に諸手続きがスムーズにいかないケースもある
これは中古だからというより、売主が個人のケースが多いからという理由が大きいですが、契約時に必要な書類が提出されない(売主が紛失している)可能性もあります。
新築であれば売主は間違いなく業者(ハウスメーカー)ですし、建てたばかりの家なので書類はしっかり揃っています。
中古の場合は新築時に発行された書類を売主がちゃんと保管している保証はないので、書類が無いということもあります。
住宅ローンや火災保険の手続きが滞ることがあります。
中古について総じて
上記以外だと、間取り・レイアウト・デザインにこだわりがある人にとっては、中古はデメリットに感じるかもしれません。
私は拘りが強くないので、今の家でほとんど満足しています。
実際に中古住宅を買って住んでみて、上記のようなデメリットを実感しましたが、これらと以前の中古VS新築記事で書いたデメリットさえしっかり理解しておけば、中古住宅はそれ以上にメリットのある良い買い物だと思います。
大事なのは物件の探し方・買い方を失敗しないことですので、家探しのポイント、申し込み・契約のポイントとして下記の記事も参考にしてみてください。
私がもし知人からマイホームについて相談を受ければ、これらデメリットと探し方・買い方のポイントを説明した上で間違いなく中古をおススメすると思います。
戸建ての良い点
生活の自由度が高い
マンションはやはり「間借りしている」という感じが強く、どこか遠慮した生活になります。
戸建ては土地・建物全て完全に自分のものですので、遠慮なく好き勝手できるという実感があります。
庭なども物置を置いたり人工芝を敷いたり、自由にカスタマイズできます。
駐車場がすぐ隣にある
これがとにかく幸せです。
長かった社宅・マンション生活においては部屋と車(駐車場)が遠かったので、
・買い物から帰った後や旅行に出かける前などの荷物の積み下ろしが大変。
・スマホなどを車に忘れると取りに戻るのが面倒。
・車のDIYをする時に工具などを取るのに何往復もするのが面倒。
でしたが、戸建てで駐車場が隣になってからはとにかく『楽』を実感しています。
戸建ての悪い点
隣家の物音が聞こえる
騒音問題と言えばマンションだと思っていましたが、意外に戸建ての方が音が届きます。
特に私が住んでいるエリアは、隣家の建物同士がそこまで離れていないので尚更です。
それでもご近所さんは静かに生活されていて私たちがストレスを感じることはないのですが、うちの息子が大きい声を出すことがあるのでご迷惑にならないように気を付つけなければなりません。
セキュリティが弱い
セキュリティに関してはやはりマンションと比べて安心感は薄いかなと思います。
マンションはエントランスから自室までに距離がありますし、集団で住んでいるという安心感があります。
我が家も少しずつセキュリティ強化を図っていきたいと考えています。
戸建てについて総じて
私の実家は戸建てですが、18歳で大学進学とともに実家を出て以来約15年ぶりに戸建てを自分の住居としました。
そして心底「戸建てええわぁ」と実感しています。
ただ、この辺りは本当に人の価値観によるなとも思います。
私の場合も、マイホーム購入前に住んでいたマンションは立地がとてもよかったので、その点は不便になったというのも正直な感想です。
4.最後に
今回の記事で最も言いたかったこととしては、中古戸建てに5ヶ月住んでみても中古戸建て推しは変わらないということです。
デメリットをしっかり理解して頂ければ中古戸建ては本当におススメですので、マイホームを検討されている方は参考にしてみてください。
このブログも開設してからまだ5ヶ月ですが、いつも訪問頂いている皆様には2021年は大変お世話になりましたm(_ _)m
2022年も引き続き、家探し・家の購入関連、家のDIY・カスタマイズ関連、その他マイホーム生活について記事を書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!
皆さまよいお年をお迎えください(^^)
筆者(やんとも)とこのブログについての紹介です( ^ω^)b
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吹き出す風が冷たくないハイブリッド式加湿器【アイテム紹介】
こんにちは、やんともです。
クリスマスも終わり、いよいよ年末という雰囲気になってきました。
今回は加湿器のアイテム紹介です。
■加湿方式はどのタイプがよいか
■見つかった手動ハイブリッド式加湿器
私は今まで何台かの加湿器を購入してきていますが、買ってよかったと思える加湿器と出会ったことがありませんでした。
あまり共感してくれる人がいないのですが、吹き出す風(水蒸気)が冷たいと感じるんです。
加熱式ではないので暖かい蒸気がでないの当たり前なのですが、部屋のレイアウトによっては冷気が体に当たることを避けられず、そのせいで体の調子が悪くなる気がします。
※加湿器のタイプについては後述します。
5年ほど前に購入して今も現役で使っているSHARP製の空気清浄機付き加湿器は、気化式+加熱式のハイブリッド式で多少は暖かい蒸気が出るのかと思いきや、かなり冷たい風が出てきます。
そもそも、加熱ヒーターは自動でON/OFFされ、自分の好きなタイミングでONにすることができません。
ハイブリッド式加湿器は多くの機種が販売されておりますが、その大半はヒーターのON/OFFが自動です。
しかもこの「部屋の加湿具合によってヒーターを自動でON/OFFする」というのをむしろ売りにしています。
我が家は今年7月にマイホーム生活を始めてから今現在初めての冬を迎えています。
その前はマンションに住んでいて、リビングと寝室が隣でしたので、1台の加湿を移動させてリビングと寝室で共有していました。
しかし、今の戸建てではリビングは1階、寝室は2階になりましたので、毎日重い加湿器を移動させるのはちょっとしんどいです。
そこで、寝室用の加湿器を1台購入することとなりました。
上で書いている通りこれまで加湿器であまりいい思い出がないため、今度こそは風が冷たくない加湿器を買おうと思います。
加湿方式はどのタイプがよいか
加湿器を選ぶ際はまず加湿方式を決めなければいけません。
加湿方式は加熱式、気化式、超音波式、ハイブリッド式は4つのタイプがあります。
私はとにかく、吹き出す蒸気の寒さに悩まされておりましたので、今度買う時は絶対に加熱式にしようと思っていました。
しかし改めて調べてみると、加熱式は消費電力が多く格段に電気代がかかるんですね。
ある記事によると、1ヶ月の電気代の目安として、気化式であれば数十円のところを、加熱式であれば2千円程度というケースもあるようです。
さすがにここまで差があると無視できないと思い考え直すことにしました。
加熱式を除くとやはりおススメなのがハイブリッド式のようです。
加熱式に比べれば消費電力は少なく、1ヶ月の電気代の目安は数百円とのこと。
ヒーターで風を加熱する分吹き出す蒸気も気化式ほど冷たくないようです。
しかし、上でも書いていますがハイブリッド式は既に経験があり、蒸気で寒い思いをしています。
『暖かい』までは難しいにしても、勝手にヒーターがOFFになるのは辞めて欲しいと思い、ヒーターのON/OFFが自動でないハイブリッド式(手動式)を探すことにしました。
見つかった手動ハイブリッド式加湿器
ヒーターが手動のハイブリッド式を買いたいのですが、売られているハイブリッド式加湿器はほとんどがヒーター自動式です。
スイッチを入れた直後などはヒーターをONにして加湿量を上げますが、部屋がある程度の湿度になると自動でヒーターが切れ、加湿量を抑えて消費電力を少なくします。
各社この自動切り替えを売りにしているのですが、私にとってはデメリットです。
手動式はなかなか見つかりませんでしたが、ようやく下記の機種が見つかりました。
AND-DECOというメーカーの加熱超音波式ハイブリッド加湿器です。
あまり大きくはないので大部屋には不向きかもしれませんが、10帖程度まで対応できるようです。
湿度設定や加湿量設定ができたり、おやすみモード設定ができます。
もちろんヒーターのON/OFFは手動です。
見た目も悪くありません。
メーカーも日本の会社です。
この加湿器に決めました。
購入して使ってみました。
まず吹き出す蒸気について、冷たくありません。
ヒーターONでも『暖かい』という感じではありませんが、体が冷えるという感じは全くないです。
加湿力も十分です。
目標湿度を高めに設定しておくと、湿気を肌で感じるぐらいになります。
タンクは4.4ℓの水が入り、おやすみモードを使えば一度の給水で4夜、おやすみモードを使わなくても2夜程度は持ちます。
欠点としては、超音波式のため雑菌をまき散らす可能性が高いのと、この製品のタンクの形状上タンク内の清掃がしにくいことです。
ハイブリッド式なので純粋な超音波式よりは雑菌の繁殖は抑えられるとの表記もありますが、多少温度を上げたぐらいでは違いはないのではないかと思います。
この製品はタンク全体が無色透明のアクリルでできているので、幸か不幸かタンク内にカビが発生するとすぐに分かります。
目に見えるカビが発生したらタンクを清掃するようにしています。
また、給水時には加湿器用の除菌剤も少量入れるようにしています。
タンクは給水口が狭い上にタンク内に突起物があるため清掃が難しいのですが、コップ洗い用ブラシの針金部分を曲げて清掃しています。
最後に、
今回は今年購入した加湿器を紹介しました。
吹き出す蒸気の冷たさでお悩みの方や、ハイブリッド式かつ手動式ヒーターの加湿器をお探しの方がいらっしゃれば、こちらの加湿器はおススメです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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団体信用生命保険(団信) 疾病特約は付けるべきか【住宅ローン】
こんにちは、やんともです。
中古戸建てを購入しマイホーム生活を始めました。
家探しの体験談を綴っていきたいと思います。
今回は住宅ローンの関連で、団体信用生命保険(通称、団信)についてのお話です。
内容は、
1.団信とは
■ほぼ加入必須の住宅ローン用生命保険
■保険料の支払いは?
■高度障害時の補償適用
2.疾病特約とは
■病気の際に補償を受けるための団信
■保険料を支払うタイプの住宅ローン専用医療保険
3.疾病特約・専用医療保険に対する考え方
■疾病特約・専用医療保険は必要か
■確率的には付けなくてもよい?
■備えるべき最悪のケースは
■働ける状態で団信の補償を受けるとオイシイ?
■保険料支払いの2つのパターン
4.最後に
1.団信とは
ほぼ加入必須の住宅ローン用生命保険
団体信用生命保険(団信)は、住宅ローンとセットで加入する生命保険です。
住宅ローンの契約者(借主)が死亡してしまった時、もしくは高度障害となった時、ローンの残債がゼロとなるものです。(以降の返済が免除される)
日本の住宅ローンは、ほぼ全てこの団信への加入が義務付けられています。
旦那さんが住宅ローンの契約者となっている家庭であれば、団信に入っている限り、旦那さんが亡くなっても原則奥さんに返済義務が課されることはありません。
保険料の支払いは?
生命保険と言っても、毎月保険料を支払う訳ではありません。
住宅ローンの利息の中から保険料を徴収されます。
すなわち、住居ローンの金利は団信の保険料を含んだ利率となっています。
たまに、「住宅ローンを借りられない。審査が通らない。」という人の話を聞くことがありますが、これには2パターンあり、収入や他に抱えている借金の都合などで借入れの審査そのものが通らないパターンと、年齢や健康上の都合から団信の審査が通らないパターンがあります。
上でほぼ全ての住宅ローンで団信への加入が義務付けられていると言いましたが、フラット35で住宅ローンを借りる際は、義務ではなく任意となっています。
団信の審査が通らないような人にも住宅購入のチャンスを与えるということですが、そもそも団信の審査が通らないほどに健康状態に問題がある人が、団信に入ることなく住宅ローンを借りるということはかなりリスクがあることだと思います。
高度障害時の補償適用
また、団信の補償が実行される条件で死亡または高度障害と言いましたが、この高度障害とは、「両目が完全に失明する、両手の手首から先が無くなる」など、補償を受ける条件はかなり厳しくなっています。
一般の生命保険(死亡保障)でも高度障害が補償の対象となることは多いですが、ある保険会社の営業マンは、この高度障害について「不幸にも生き残ってしまったケース」と表現しています。
不謹慎な言い方ではありますが、正しい表現であり、働いて収入を得ることもできない上に、食費などの最低限の生活費はかかり、更に治療費や介護費もかかりますので、ここで保険金も下りないとなるとかなり悲惨な状況になります。
なので、高度障害も補償の条件となっています。
住宅ローンは、一般庶民が低金利かつ保証人なしで大金を借りる、異質な借金となっています。
なので銀行を守る上でも、団信のような独特の制度が設けられています。
2.疾病特約とは
病気の際に補償を受けるための団信
団信は借主の死亡もしくは高度障害に備える保険と説明しましたが、加えて借主の病気に備える団信もあります。
疾病特約と言ったりガン団信と言ったり、呼び方は銀行によって様々です。
基本的に団信のオプションですが、銀行によっては疾病特約が標準で付加されていることもあります。(外すことができない)
補償内容・保証条件も様々です。
対象となる病気は、ガンのみであったり、7大疾病や8大疾病であったり、全ての病気・ケガなどのパターンがあります。
診断された時点でローン残高がゼロになるものもありますが、よくあるものは、診断から1年以内は入院で働けない期間の返済だけ免除され(復職したら残りは返済する)、1年以上復職できなければ残債もゼロというものをよく見ました。
残債の半分だけ免除というパターンもあります。
疾病特約がオプションの場合は、保険料の代わりに金利が上乗せとなります。
例えば、通常の金利が0.5%(一般団信込み)で、疾病特約がプラス0.2%の場合、最終的な金利は0.7%となります。
保険料を支払うタイプの住宅ローン専用医療保険
団信の疾病特約と似たもので、住宅ローン専用の医療保険もあります。
補償内容は疾病特約と同じ(というより、その商品により様々)であり、罹患して必要条件を満たすとローン返済の一部もしくは全部が免除されます。
違うのは、保険料の支払いが金利上乗せでなく、別途月々の保険料を支払いとなります。
「結局お金を取られるのだから同じじゃん」と思われるかもしれませんが、金利上乗せの場合ローン残高に比例した保険料となりますが、保険料で払う場合は必ずしもそうではありません。
私が住宅ローンを借りた銀行の住宅ローン専用医療保険は、複雑な保険料設定となっており、5年かけて1年毎に保険料が下がっていき、6年目では大きく保険料が上がりその後また5年かけて保険料が下がっていき、また大きく上がるの繰り返しです。
この5年毎の値上がり額が年齢によって大きく異なり、30代の頃は月々数百円だったものが、40代・50代では数千円まで上がり、60代ではまた少し下がります。
この複雑な保険料については、次の章でも触れたいと思います。
3.疾病特約に対する考え方
疾病特約・専用医療保険は必要か
疾病特約が標準で付加されている場合を除き、疾病特約や住宅ローン専用医療保険を付けるか否かは任意の選択になります。
当たり前ですが、付けた方が疾病リスクには備えられますが、その分支払額は増えます。
また当たり前ですが、対象の疾病にかかれば「付けとけばよけった」となりますし、疾病にかからなければ「付けなければよかった」となります。
結局は保険ですので、未知の未来に対する賭けであり、付けた方がよいか付けない方がよいかの正解はありませんので、私なりの考え方をお話しします。
確率的には付けなくてもよい?
まず、単純な確率で言えば、「疾病特約を付けなかったことで、家計が悲惨なことになった」となる確率は低いのではないかと思います。
代表的な疾病として“ガン”についてお話しすると、日本人男性でガンの罹患率が増える(5%を超える)年齢は50歳~60歳の間と言われております。
人によりますが、ガンの発症率が上がる頃には、ローンの残高も少なくなっており、また貯金などの資産も増えていたり、子供の教育費もピークを越えようとしている可能性もあります。
また、ガンになったから必ずしも収入がゼロになるかと言うと、これもケースによりますが、最近は医療の発達でほとんど入院することなく治療を行う人が多いです。
よって、皆が必ずしも最悪のケースを心配する必要はないと思います。
備えるべき最悪のケースは
では、絶対に最悪のケースに遭遇しないかと言うと、上記はあくまで確率の話ですので、若いうちに重度のガンになる可能性は少なからずあります。
それでも、本当に重度のガンであればそのまま死ぬだろうというのが私の考えであり、そうなれば一般の団信で補償されます。
復職できる程度であれば、頑張って働き続けるしかないかなと思います。
ちょっとしんどいですが、庶民が何千万円の買い物をするには、それぐらいの覚悟は必要かと思います。
本当に備えなければならない本当に最悪のケースというのは、「若いうちにガンに罹患し、それ以降働けなくなるが、死にはしない」というケースです。
このようなケースは極めて稀かと思いますが、可能性はゼロではなく家族は悲惨なことになります。
ただし、可能性が低い故に保険料も安いため、私はこの部分は保険で備えるべきかなと考えます。
働ける状態で団信の補償を受けるとオイシイ?
一方、「ガンと診断された時点でローン残高がゼロ」という保険は、ガンと診断された後普通に働き続けることができれば、「収入は変わらずにローンの返済だけがなくなる」というかなりオイシイ状況になります。
実際に今のガン治療の多くは、ほとんど入院することもなく、復職できる可能性も高いと思います。
ただし、それだけオイシく、確率の高い補償に対しては、保険会社も高額の保険料を徴収してきます。
35年ローンでこのような保険を付加すると、総額で数百万の保険料を支払うことになります。
また、ガン罹患後の状況としては上のような状況ですが、そもそもガンの罹患は高齢で残債が少なくなってからの方が可能性は高いので、結局それまでに多くの保険料を払って、リターンは残り少しという可能性もあります。
ということで、私はそこまで手厚い保険はいらないかなと考えます。
保険は、「オイシイ」を勝ち取るためのものではなく、あくまで「リスクに備える」ものという考えです。
保険料支払いの2つのパターン
もう1点議論として、前章の最後でお話しした、疾病特約または専用医療保険の保険料の支払い形態についてです。
団信の疾病特約の場合は、金利上乗せで保険料を払いますので、最初のころが保険料が高く、後に行くほど保険料が安くなります。
補償が支払われるとなった場合の補償額が多い時(残債が多い時)は保険料も高く、保証額が少ない時(残債が少ない時)は保険料も安くなるという点では合理的です。
ただし、病気の罹患率の低い若い時期に保険料が高いという点は、合理性に反しています。
一方、前章の最後で触れた専用医療保険は、最初の頃に保険料が安く、50代頃で保険料が高くなります。(60代になるとまた少し安くなる)
こちらは上記と逆で、病気の罹患率が高い時に保険料が高くなるという点では合理的ですが、保証額が小さくなってから(残債が減ってから)保険料が高くなるという点では、合理性に反しています。
これもどちらがよいかは、個人の解釈によっても変わってきますが、『保険料の積み立て』と考えれば後者の方が合理的かと思います。
50代で罹患して補償を受けるとして、補償額は少なくなっていますので、その時の保険料の支払いが少ない前者の方が割がいいように見えますが、その補償を受けるために長年保険料を積み立てたと考えると、積立総額が少ないのは最初の頃に保険料の少ない後者になります。
よって残債の額に比例しない、金利上乗せでない保険料タイプの方がよいように思います。
若いうちに罹患してしまうケースに対しても、当然後者の方が有利です。
4.最後に
後半は住宅の話と言うより、保険についての考え方の話になってしまいましたが、あくまで素人の考えですので、加入を検討する際は金融の専門家の意見を参考にしてください。
私はマイホームを購入する上で、家のこと、不動産取引のこと、住宅ローンのことなど、色々なことをYouTubeで勉強しました。
配信者の皆さんとても分かりやすい解説で、非常に勉強になりました。
しかし、「団信の疾病特約を付けるべきか否か」を調べていた時にこんな動画がありました。
2人組(不動産関係者)が対話形式で解説する動画でした。
「団信の疾病特約ってつけるべき?」
「普通につけるべきだと思うよ。実際に補償受けている人も結構いるし。」
「そうだよね。私なら疾病特約付けて、その後暴飲暴食の不摂生な生活しまくるね笑」
アホかなと思いました。
働くのが難しいぐらい体調が悪くなった上で、ギリギリ補償条件を満たす病気に罹らなかったらどうするんやろ?
『保険は当たって欲しくない宝くじ』という比喩を聞いたことがありますが、まさにその通りで、保険に入っていたとしても私ならその時が来ない方が絶対にいいかなと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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ネット銀行の住宅ローンってどうなんだろう?【住宅ローン】
こんにちは、やんともです。
中古戸建てを購入しマイホーム生活を始めました。
家探しの体験談を綴っていきたいと思います。
住宅ローンを借りるとなれば誰しも低い金利で借りたいものです。
そうなると名前が出てくるのが『ネット銀行』。
一般に思い描く銀行のように店舗と窓口がなく、全てネットと郵送でやり取りをする代わりに、低い金利でローンを借りることができます。
しかし、ネット銀行と聞くと「金利が低いのには目を引かれるけれど、なんかいろいろ不安。」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回はネット銀行の良し悪しについて私なりにまとめてみたいと思います。
1.ネット銀行の住宅ローンってどうなんだろう?
■ネット銀行のメリット
■ネット銀行のデメリット・実はあまりメリットではないてん
■結局ネット銀行はどうなのか
2.私の場合の住宅ローン
3.最後に
1.ネット銀行の住宅ローンってどうなんだろう?
ネット銀行のメリット
ネット銀行で住宅ローンを借りる際のメリットは以下2つです。
(1)金利の低さ
ネット銀行のメリットはズバリ金利が低いことです。
変動金利で0.4%代は当たり前で、0.3%代ということもあります。
①銀行の経営にかかるコストを大幅にカットしている
②審査を厳しくして貸し倒れリスクを小さくしている
①銀行に掛かるコストを大幅にカットしている
ネット銀行と言う名の通りネット上で営業を行っていて店舗を持ちません。
よって店舗を構えるためのコストも、店舗で働いている銀行員の人件費もかかりません。
その分銀行の収入源である利息を多くとる必要がなくなります。
審査も効率的に低コストで行われています。
②審査を厳しくして貸し倒れリスクを小さくしている
もしもローンを借りた人がが返済できなくなって破産すれば、最悪銀行は貸したお金が返ってこなくなり、損失を出してしまいます。
ネット銀行は店舗型銀行より審査を厳しくして、返せる可能性の高い人だけに貸付を行い、貸し倒れによる損失を小さくしています。
上記以外にも金利が低い理由はいくつかありますが、大きなところとしては上記2点です。
(2)金利以外のメリット
金利以外でネット銀行のメリットとしては、繰り上げ返済の手数料が無料というケースも多いですが、これは従来の店舗型銀行でも同じく無料のところも多いですので、そこまでのメリットではないかと思います。
おまけとして、人と話すのが苦手な人はネット銀行ならあまり人と話す必要がないという点もありますが、さすがにこれはメリットとは言えませんね。
ネット銀行のデメリット・実はあまりメリットではない点
ネット銀行で住宅ローンを借りる際のデメリットや、メリットと思われがちであるが実はそうでもない点は以下です。
(1)審査が厳しい
(2)事前審査結果に信用がない
(3)保証料がゼロ・・・
(4)団信の疾病特約を外せない
(5)金利や団信の内容によっては店舗型銀行の方が相性がよい人もいる
(6)手続きが面倒
(7)審査が遅い
(1)審査が厳しい
上記ネット銀行の金利が低い理由でも述べましたが、ネット銀行は審査が厳しく、審査で落とされてしまうケースも多いです。
そのため、「ネット銀行で借りなければよかった」ということではなく、「ネット銀行で借りれなかった」ということがあります。
逆に、審査が通る人にとってはデメリットではありません。
(2)事前審査結果に信用がない
家を購入する際は、まず銀行の事前審査(仮審査)に合格し、それを信用として売主と売買契約を結びます。
しかし、事前審査合格がネット銀行のものであれば「信用できない」と言われて、それだけでは契約できないことが多いです。
ネット銀行は事前審査に合格しても正式審査で落とされるケースが多いからです。
契約までの期間に余裕があれば、正式審査を通した後に契約ということもできるでしょうが、通常はネット銀行と併用して店舗型銀行の事前審査も通し、それを信用に契約を行います。
なので、これも店舗型銀行と併用して事前審査を通せばよいだけですので、これも借りた後に後悔する話ではありません。
(3)保証料がゼロ・・・
住宅ローンを借りる際は、最初に保証料というものを銀行に払う必要があり、通常は借入額の2.2%と結構な額です。
ネット銀行は「保証料ゼロ」と謳っているところが多く、一見非常にお得に見えますが、実は保証料の代わりに事務手数料というものが発生し、その額も保証料とほぼ同じ借入額の2.2%ですので、全くメリットになりません。
(4)団信の疾病特約を外せない
住宅ローンを借りる際に必須となる団信には、オプションで疾病特約をつけることができます。
これは死亡した時だけでなく、重い病気にかかったときもローンの返済が一時免除されたり、残高がゼロになるというものです。
本来この疾病特約はオプションなのですが、ネット銀行の場合はこの疾病特約が強制的に付いてくることが多いです。
この背景は、元々金利の低さを売りにしていたネット銀行でも、ネット銀行間の低金利争いが激しくなり、更に店舗型銀行も対抗して金利を下げてきたことにより、金利の低さだけで勝敗が付かなくなり、特約の内容で勝負するようになったと言われております。
この疾病特約を付けたいという人にはデメリットではありませんが、「そんなものいらない」という人にはその分余計な金利(保険料)を持っていかれることになり、店舗型銀行によっては疾病特約を外してネット銀行より低金利というところもありますので、デメリットになる場合もあります。
(5)金利や団信の内容によっては店舗型銀行の方が相性がよい人もいる
(4)と関連する話ですが、ネット銀行の団信には疾病特約が付いていることが多く、この疾病特約の内容が自分が欲している内容と一致している人は良いのですが、疾病特約の保証内容が自分の求めているものと一致しない場合は、余計な特約となる人もいます。
対して店舗型銀行の団信は疾病特約を複数の保証内容から選べる場合がありますので、この場合は店舗型銀行の方が相性がいい場合もあります。
また、店舗型銀行では金利引き下げ制度を導入している銀行があり、これは借りる人の収入や信用によって金利が異なってくるというものですが、人によってはこの制度で最大限まで金利を引き下げられるとネット銀行より低金利で借りられることもありますので、このような人も店舗型銀行の方がよい場合があります。
(6)手続きが面倒
これも、借りた後に後悔する話ではないのですが、(7)の審査の遅さと併せて意外と大きなデメリット、というか借りるまでのボトルネックです。
ネット銀行は審査等の手続きがとにかく面倒くさいです。
想定していたより面倒で、私も心が折れて審査を辞退しようかとも考えました。
なぜ面倒なのか、どのように面倒なのかというと、
①担当の銀行マンがいないので、書類について丁寧に教えてもらえない。
分からないことも詳しく質問できない。
②提出書類に不備があると、返送されてきて訂正して再提出となる。
店舗型銀行の場合、不備がないか担当者がその場で確認してくれるし、不備があっても店舗まで行ってちょっと書き直せばよいので早い。
③不動産会社と提携している店舗型銀行であれば、書類の半分は不動産会社が準備して銀行に提出してくれるが、ネット銀行はそれを全て自分でやらなければならない。
④特に中古物件の場合、必要提出書類の半分は売主さんからもらうが、売主さんは個人なのでちゃんと保管していない可能性もある。
⑤売主さんからもらう書類も不動産会社を介してもらうことになるが、不動産会社の担当者の対応が遅いとそれだけでも審査が滞るし、最悪、不動産会社が提携先銀行からローンを借りさせるために書類を隠す可能性もある。
とにかく、銀行から送られてくる手引きを見ながら、書類を集めて郵送するのですが、書類がすんなり集まらないので大変です。
すぐに手に入らない書類があった場合、オペレーションセンターに問い合わせするのですが、オペレーションセンターなので決まった形で機械的に対応されます。
店舗型銀行なら、「一旦審査を進めておくので、後から書類が手に入り次第送ってください。」とか、「書類が手に入り次第すぐに審査を進められるように準備しておきます。」のような臨機応変な対応もしてくれます。
また、ネット銀行の場合は提出書類に不備がないか自分で確認するしかなく、もし不備があれば「銀行から郵送で返送される→訂正して再度郵送で提出する」と時間がかかります。
店舗型銀行なら、窓口で書類を提出する時点で不備がないか確認しれくれますし、不備があってもその日のうちに店舗まで行って訂正印を押してくることもできます。
そして、不動産会社も「提携先銀行以外の銀行に審査を出すなら、うちは知らないので勝手にやってください。」のスタンスで、こちらから頼まない限り必要書類は出てきませんし、「売主さんが書類を紛失ました。」と言われて書類が入手できず、審査が滞ったこともありました。
(7)審査が遅い
(6)と併せて借りるまでの最大のネックになります。
まずは、そもそもネット銀行の審査は遅いです。
店舗型銀行はこちらのスケジュールを考慮して審査を優先してくれることもありますが、中央で一括で審査しているネット銀行は、審査を申し込んだ順・書類を出した順で淡々と審査されます。
また(6)でも書いていますが、書類に不備があった場合の訂正にも時間が掛かります。
最初に書類を提出する時点で慎重にチャックしてから提出することが求められます。
そして、ただでさえ審査が遅いネット銀行ですが、必要書類を自分で集める必要があり、売主さんや仲介不動産会社がすんなり書類をくれない場合は審査が滞り、さらに遅くなります。
そうして審査承認のタイムリミットに間に合わず、ネット銀行からの借入れを諦めることになるケースもあります。
私も、追加追加で書類を提出するために何度郵便局に足を運び、その度に速達送料を払ったことか。
結局ネット銀行はどうなのか
上記にネット銀行のデメリットを並べましたが、(2)は並行してネット銀行以外にも事前審査を出せばよいですし、(3)はデメリットではありません。
(1)(6)(7)は借りるまでのネックであり、借りてしまえば後でデメリットになることはありません。
(4)(5)だけは「他の銀行にすればよかった」となる可能性がありますので、よく比較検討を行ってください。
よって、「ネット銀行は辞めておいた方がいい」という理由はなく、結論としては「他銀行の方が条件(金利と団信)が良くないか確認した上で、ネット銀行から借りられる人にとってはネット銀行はアリ」だと思います。
借りるまでのネックである(1)(6)(7)のうち、(1)はこの時点から対策することは難しいですが、(6)(7)については、
- 家探しの時点でネット銀行と店舗型銀行の両方で事前審査を通しておく
- 正式審査の必要書類を予め確認しておき、また書類の有無を予め売主や不動産会社に確認しておき、物件を契約することが決まった時点で正式審査の申し込みをする
ことで有利になると思います。
前々回の記事にも書いている内容です。
2.私の場合の住宅ローン
ちなみに、私の場合の住宅ローンがどうだったか、お話しします。
借入額については、具体的な額は差し控えますが、私の場合親族から支援を貰えたため、物件価格より低い額を借りることとなりました。
借入先の銀行についてですが、元々、審査が通るならネット銀行で借りようと考えていました。
手続きの面倒くささについては、自分が頑張ればよいと思っていました。
不動産会社の担当営業マンにネット銀行を考えている旨を伝えたところ、「審査が間に合わない可能性はあるので、併用して店舗型銀行も正式審査を出してください。」と言われ、不動産会社の提携先のメガバンクとネット銀行の計2行に正式審査を出しました。
メガバンクの方は手続きも楽で、すんなり承認をもらえました。
ネット銀行の方も書類集めにかなり苦労しましたが、結果的にはメガバンクより先に承認をもらいました。
そして、最終的にはメガバンクの方から借入れすることにしました。
ネット銀行からメガバンクに乗り換えた理由は、
①メガバンクの方は金利引き下げが効き、表向きの金利はメガバンクの方が低くなった。
②団信の疾病特約を付けるとメガバンクの方が若干高く、35年返済で総額15万円ほどたかくなる計算となったが、疾病特約の内容はメガバンクの方がよかったため、メガバンクで借入れすることとした。
結果的に私は店舗型銀行で借入れすることとなりましたが、私はたまたま店舗型銀行の方が相性がよかっただけで、ネット銀行の方が相性が良かった場合はネット銀行で借りていたと思います。
3.最後に
4回に渡って住宅ローンについての記事を書きました。
次回、関連した話として団信(団体信用生命保険)について書こうと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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営業マンの言う事を鵜呑みにしてはいけない住宅ローンにまつわるエピソード【住宅ローン】
こんにちは、やんともです。
中古戸建てを購入しマイホーム生活を始めました。
家探しの体験談を綴っていきたいと思います。
前回、前々回と住宅ローンに関する話を書いておりますが、今回は住宅ローンにまつわる私のエピソードで、不動産営業マンや銀行マンにいい加減なことを言われた・騙されそうになったという話をさせて頂きます。
住宅ローンを借りる上で、各銀行は当然自分の銀行で借りてもらい儲け(利息)を得たいと思っています。
また、不動産仲介会社も客が提携先の銀行でローンを借りることで銀行からバックマージンをもらえるので、提携先の銀行で借りて欲しいと思っています。
そのため、色々といい加減なことを言って特定の銀行に誘導しようとされます。
住宅ローンとは別ですが、家に掛ける火災保険・地震保険についても、不動産会社や銀行と提携している保険会社があり、同様のことが言えます。
バックマージンそのものが違法という訳でもなく、私も「バックマージンの授受があるなんてけしからんから、そんなとことは付き合わん!」と言いたい訳ではありません。
バックマージンが不動産会社に入ろうが、結果的に低金利で安心してローンを借りれるなら、その方が自分にとってもプラスです。
ただ問題なのは、バックマージン欲しさやローンの契約欲しさに、大してお得でもない金融商品を押し売りされることです。
今回の内容は私の愚痴みたいなものですので、適当に流して読んで頂ければと思います。
1.不動産営業マン
■提携先銀行をいい加減な情報で勧められる
■リフォーム費用を住宅ローンで賄えるか
■必要書類が出てこない
■融資承認取得期日
2.銀行営業マン
■変動金利の上昇リスク
■住宅ローン用医療保険
3.最後に
1.不動産営業マン
提携先銀行をいい加減な情報で勧められる
住宅ローンの仮審査(事前審査)を申し込む際、不動産仲介会社の担当営業マンから
「○○銀行は金利はちょっと高めですが、団信の疾病特約が標準で付いており、疾病特約を付けるならここがが安いです。」
と言ってある地方銀行を勧められました。
一般的に地方銀行はメガバンクやネット銀行より金利は高めです。
団信や疾病特約については別途説明記事を書きたいと思いますが、簡単に説明すると、団信は住宅ローンの契約者が亡くなった場合にローンの残高をゼロにしてくれるほぼ強制加入の生命保険で、疾病特約は特定の病気に罹患しても団信を使うことができるオプションです。
上の地方銀行は疾病特約がオプションではなく標準で付いているとのことです。
疾病特約については私も付けようか迷っていましたので、どの程度安いのか自分で調べてみたのですが、疾病特約を付けても普通にメガバンクの金利の方が低かったです。
しかもこのメガバンクも不動産仲介会社の提携先の1つ。
疾病特約を付けるなら地方銀行の方が金利が低いというのはウソでした。
リフォーム費用を住宅ローンで賄えるか
購入した物件の担当とは別ですが、やはりある仲介営業マンが地方銀行を勧めてきたので「ネット銀行の方が低金利ですよね。」と聞いたところ、
「ネット銀行はリフォーム費用をローンに含めることができないので、別で高金利のリフォームローンを組む必要があります。」
と説明を受けました。
これも後で調べてみると、基本的にネット銀行でも店舗型銀行でもリフォーム費用を含めて住宅ローンを借りることができるようです。
ネット銀行だからリフォーム費用を住宅ローンに入れることができないということはありません。
ただし、大掛かりなリフォームはリフォームとみなされず、この場合は店舗型銀行でもネット銀行でも住宅ローンに含めることはできません。
また、リフォームのタイミングもあくまで入居までに行うことが条件で、入居後のリフォームは住宅ローンに含めることができません。
これもネット銀行も店舗型銀行も関係ありません。
必要書類が出てこない
このエピソードは私の憶測も含みますが、結構腹立たしいことです。
物件の売買契約後、私はネット銀行と不動産会社提携先メガバンクの2行に本審査(正式審査)を申し込みました。
この時点ではネット銀行が本命でした。
一方不動産会社は提携先で借りて欲しいと思っています。
提携先銀行の審査は手続きの半分は不動産会社がやってくれるのですが、ネット銀行の方は全て自分で手続きしなければなりません。
審査に必要な書類の中には『建築確認申請書・検査証』という物件を新築した際の書類もあり、これがないと審査が1~2週間長くなってしまいます。
この『申請書・検査証』は売主さんが持っていますので、不動産仲介営業マンに書類を提出してもらえるように問い合わせたところ、
「売主さんが紛失しちゃったみたいで、すぐにお渡しできないです。
でも売主さんの家に内容不明の書類が色々あるようなので、物件の引き渡しの時にごっそり持ってきてもらいますね。」
と答えが返ってきました。
いやいやそれじゃ遅いでしょう!
私は
「内容不明のままでいいのですぐにもらいたい。」
と伝えたところ、「・・・わかりました。」と言われたまましばらく連絡が途絶えました。
中々書類が提出されないので、「売主さんと直接連絡取りたい」と申し出ても、「個人情報の問題で」と拒否されます。
一方、並行して審査を申し込んでいる提携先銀行はその間も順調に審査が進んでいます。
必要書類も半分は不動産会社が準備してくれるのですが、何かの書類が不足しているという話は聞きません。
ネット銀行の方で必要としている『申請書・検査証』はどこの銀行でも必要なはずではないか?
提携先の特権で書類の提出が免除されるのか、それとも書類は見つかっているが提携先銀行にだけ渡して、私には見つからないことにしているのか?
結局、2週間後ぐらいに『申請書・検査証』は私の元に提出されました。
普通に見ればわかる書類なので、「探すのに時間がかかるものではないだろう。最初からあったんじゃないか。」と思いつつも、急いでネット銀行に送付しました。
結果的には、引き渡しに十分間に合うようにネット銀行からも提携先銀行からも承認をもらうことができました。
そして最終的には提携先銀行から借りることになりました。
この件で私がまず思ったのは、不動産会社は必要書類『申請書・検査証』をわざと私に提出せずネット銀行の審査を妨害したのではないかということ。
ネット銀行の審査が遅れれば必然と提携先銀行で借りなければいけなくなるので。
まあ、それはちょっと考えすぎかもしれませんが、そうじゃないとしても書類の提出を求められた時の不動産会社の対応は怠慢ではないかと思います。
融資承認取得期日
上のエピソードに関連した話です。
物件の売買契約を締結する際、『融資承認取得期日』という期日が設定されます。
契約日と物件受け渡し日の中間ぐらいの日程です。
契約の際、私が不動産会社営業マンにネット銀行で借りたい旨を話したところ、
「ネット銀行と並行して提携先の店舗型銀行にも最低1行は審査を申し込んでもらう。
また、融資承認取得期日までにネット銀行から承認が貰えなければ提携先銀行に決めてもわなければならない。」
と言われました。
でも、「融資承認取得期日までに」というのは本当は間違った話です。
前々回の記事でも書いていますが、融資承認取得期日はその日まで借入先を決めなければいけないという訳ではありません。
融資承認取得期日とは、どこの銀行も住宅ローンの審査が通らない場合に、この期日までなら違約金なしで物件の契約を解約できるという期日です。
では審査の承認はいつまでにもらわなければいけないのか?
これに関しては明確な期日は設けられません。
あくまで物件の受け渡しに間に合うように借入れを行うことが条件であり、それに間に合うように審査の承認をもらって借入先を決め、借入れの契約(金銭消費貸借契約)を結べばよいのです。
受渡しの2週間前でギリギリかと思います。
少なくとも融資承認取得期日からはまだ若干の余裕があります。
なので、営業マンが言うように「融資承認取得期日で審査待ちを打ち切る」というのは間違いです。
2.銀行営業マン
変動金利の上昇リスクについて
銀行の営業マンから固定金利/変動金利の説明をされた際に、以下のようなことを言われました。
「今は変動金利なら0.5%以下で借りれますが、日本の住宅ローン金利のピーク期の金利っていくらだったか知ってますか?
船橋にスキー場(ザウス)があった頃がピークで、当時は10%でした。
変動金利なら今後それぐらいになる可能性も含みます。」
家に帰って調べてみましたが、日本の住宅ローンの金利はピークの1991年でも8%代でした。
しかも8%代というのは基準金利の話なので、実際はそこから金利引き下げがあるはずです。
「0.5%が10%になる可能性がある。」という説明は、ちょっと話を盛りすぎではないでしょうか?
銀行としては固定金利に誘導したいんですかね?
よくわかりませんが。
ちなみに変動金利について、私は金融素人なので「このまま上がらないじゃない?」と思ってしまいますが、「これから上がる」と言っている人は結構いますね。
どなたか詳しい方教えて頂きたいです。
住宅ローン用医療保険
提携先銀行の住宅ローンは、団信の疾病特約の代わりとして、住宅ローンとセットで加入する専用の医療保険がありました。
よくある疾病特約のように金利の中から保険料を払うのではなく、別途設定された保険料を払います。
その説明において、
「月々数百円で補償が受けられます。」
と言われたのですが、パンフレットをよく見ると年齢が上がるにつれ保険料が上がるタイプで、50代のころには数千円になるるものでした。
3.最後に
今回の内容は、ほとんどが私の愚痴であり、憶測で書いている部分もありました。
これから住宅ローンを借りたり家を購入する人は、軽く参考にしてもらい営業マンたちの言うことを鵜呑みにしない気を付けて頂きたいと思います。
話を聞いていて違和感を感じたら、その違和感はけっこう当たっていることが多いと思います。
<不動産営業マンのテクニック その1 ~惑わされないように注意~>
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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